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SEO対策でのキーワード選定の基本!成果を出すコツやツールを解説

SEO対策でのキーワード選定の基本!成果を出すコツやツールを解説

2021/03/04

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SEO対策でのキーワード選定の基本!成果を出すコツやツールを解説

WEBサイト制作や、ブログ構築に欠かせないのがSEOキーワードです。

最適なキーワードを選定し、SEO対策することで検索エンジンでの上位表示が見込めます。

しかし、具体的にどんなキーワードを選べばよいのかわからない人も多いのではないでしょうか。

今回は、具体的なキーワードの選定手順や、選定のポイント、便利なキーワード選定ツールについて解説します。

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まず知っておきたいSEOキーワードの基本

まず、SEOキーワードを選定する前に知っておきたい、キーワードを考える上での基本ルールについて解説します。

検索キーワードの4分類

あらゆる検索キーワードは、大きく分けるとDO・KNOW・GO・BUYの4つに分類できます。

あるいは、案内型・情報型・取引型という3つに分類する方法もあります。

これはユーザーの検索意図によって分類するもので、例や特徴を挙げると次の通りです。

クエリ分類 検索意図 キーワード例
DOクエリ したい ジョギング ガーデニング
KNOWクエリ 知りたい、解決したい 肌荒れ 眠れない ◯◯とは
GOクエリ 特定の場所へ行きたい 楽天 京都 ◯◯映画館
BUYクエリ 購入したい 化粧水 キャットフード スマホ

キーワードによっては、複数の要素を持つ場合もあります。
例えば、スマホの型番で検索する場合は、既にその製品を持っていてその製品について知りたいという「KNOW」クエリと、これからその型番の製品を買いたいという「BUY」クエリ2つの側面を持ちます。

上げにくいキーワードと上げやすいキーワード

キーワードによって、検索順位を上げにくいキーワードと上げやすいキーワードがあります。

基本的に、検索ボリュームが大きいものほど、競合サイトが多いため順位が上がりにくいです。

また、「京都」「パソコン」などビッグキーワードよりも、「パソコン 5万円以下 ノート」などロングテールワードの方が競合が減る分、順位が上がりやすくなります。

 

ただし、コラム向けのKNOWクエリに該当するKWなどは、上位表示はされやすいものの、コンバージョンには直接繋がらないKWもあります。

上位表示のしやすさだけでなく、「ドメインパワーを上げる」「コンバージョンを狙う」などKWの用途も考えながら選定するとよいでしょう。

 

キーワード選定で注意したいのがYMYLと呼ばれる領域のキーワードです。

人生やお金、健康などに関連するキーワードで、例えば金融、医療、法律などに関連する言葉が該当します。

このYMYL領域のKWはGoogleによってフィルターがかけられ、よほど信頼性の高いページでないと上位に上がりにくいのが特徴です。

特別な理由がなければ選ばない方がよいでしょう。

1ページに対してキーワードは原則ひとつ

1ページに設定するKWは、特別な理由がない限り1つにしましょう。

複数設定してしまうとそのKWに対する専門性が薄くなるため、検索してきたユーザーのニーズを満たせず評価されません。

競合サイトに内容の濃さで負けてしまいます。

 

例えば、「ダイエット 運動 おすすめ」と、「ダイエット レシピ こんにゃく」というKWは、両方ともダイエットに関連していますが片方は運動で片方は食事と、テーマも検索意図もまるで異なります。

両方の話題を1ページに詰め込むのではなく、それぞれ独立したページを用意しましょう。

ただし、KWによってはまとめてよい場合もあります。

例えば、「キーワード 選び方」「SEO キーワード 選び方」「キーワードの選び方」は、どれもほぼ同じ検索結果で、ユーザーの検索意図も「SEOのキーワードを選ぶ方法が知りたい」で共通しています。

 

ruri-co」というキーワードツールを使うと、検索意図が似通ったキーワードを洗い出せるので、活用するとよいでしょう。

SEO対策キーワードの選定方法

続いて、実際にSEO対策キーワードを選ぶ流れを解説します。
いきなりロングテールワードを選ぶのではなく、手順を踏むことで、誰でも簡単にKWを選定できます。

自社サービスとユーザーペルソナから考えられるキーワードをリストアップ

まずはSEO対策するサイトを思い出して、どんな自社サービスを扱っているのか、誰を対象にWEBサイトを公開しているのか、また最終的にユーザーにどんな行動をとってもらいたいのかを書き出し、検索ユーザーのペルソナをはっきりと思い浮かべられるようにしましょう。

例えば、「自然派化粧品を扱っており、肌荒れに悩む20代女性にトライアルキットを購入してもらいたい」などです。

その後は、そのユーザーが検索しそうな単語を、思いつきでいいので何個か書き出します。

ユーザーはWEBサイトで何をしたいのか、何に悩んでいるのかなど、様々な方向から使えそうなキーワードを模索しましょう。

 

メインキーワードを検討する

適当にキーワードを書き出したら、それをもとにメインキーワードを設定します。

サイト全体のテーマや、そのカテゴリの軸になるワードで、ある程度検索ボリュームのあるKWがおすすめです。

例えば、前述の例で言うなら「自然派化粧品」「オーガニックコスメ」などが該当する可能性があります。

キーワード候補を拡張する

メインキーワードが決まったら、ツールを活用してメインキーワードを拡張していきます。

例えばGoogleの「キーワードプランナー」というツールにアクセスしてメインキーワードを入力すると、そのキーワードを含む検索候補が大量に表示されます。

それぞれのキーワードの検索ボリュームも併せて表示されるので参考にしながら、自社サイトで使いやすそうなキーワードをできるだけ多く確保しましょう。

ロングテールキーワードを選定する

キーワードを確保した段階では、まだどのキーワードを優先して使うべきか整理できていません。

そこで、キーワード候補の中から、ロングテールキーワードを中心に選び出しましょう。

ロングテールキーワードは競合が少ないので、検索順位が上がりやすく、ドメインパワーを強めていく役に立ちます。

また、検索ユーザーの意図がかなり絞られるため、ストレートに検索意図へ応えるコンテンツを作成でき、ユーザーに満足してもらいやすいのもメリットです。

 

さらに、キーワードによっては「悩みを解決したい、解決できるものを購入したい」などの強い意欲があるため、コンバージョンにも繋がりやすくなります。

このような流れで、ビッグキーワードからロングテールキーワードまで、順序立てて取得していきましょう。

キーワード選定のコツと注意点

キーワードを書き出したりツールを使って洗い出したりした後でも、結局どのキーワードを使えばいいのか選び方がよくわからない場合、次に挙げるコツを参考にするとよいでしょう。

実際のお客様の声を参考にする

狙い目のキーワードを探すのに便利なのが、実際の顧客から質問された内容を参考にすることです。

特に複数の人から同じ質問があった場合、他にも知りたい人がたくさんいる可能性があります。

このような意外なニーズはツールで抽出しにくい分野なので、競合の少ない優良キーワードになるケースも少なくありません。

競合他社のSEOキーワードを参考にする

競合している他社が、実際にどんなSEOキーワードで上位表示したり、リスティング広告を行ったりしているのかを可視化できるツールがあります。

同じKWで対策することで、見込み客を獲得しやすくなるでしょう。

ツールには「ahrefs」や、「キーワードプランナー」など、無料・有料を問わず複数あるので使いやすいのツールを探しましょう。

自社サイトに掲載するのに適したキーワードか検討する

ツールで抽出したキーワードはあくまで機械的に選定されているだけなので、実際にそのキーワードが役立つかは別途検討する必要があります。

仮に効果があったとしても、実際に使うとリスクのあるワードもあるため注意しましょう。

 

例えば、「競合他社名 評判」や「商品カテゴリ名 おすすめ」などのKWは、自社サイト内で他社サービスを批評する可能性もあり、自社の印象を下げることにもなりかねません。

批判された他社からの印象が悪くなるのはもちろん、ユーザーも作為的なものを感じて自社を信頼してくれなくなります。

いくら検索順位が上がりそうでも、こうしたリスクのあるキーワードは避けましょう。

定期的にキーワード選定を行う

キーワード選定は定期的に行い、キーワードの枯渇を防いで、情報の鮮度も保ちましょう。

キーワードは使っていけば、いずれなくなってしまいます。

また、大量にキーワードを取得しても、1年後にはユーザーニーズが変わり、もうそのキーワードでは検索ボリュームが期待できないケースもあります。

 

このような事態を防ぐため、3ヶ月に1回、半年に1回など自分でタイミングを決め、定期的にキーワードを洗い出しましょう。

ユーザーニーズの変化については、Googleトレンドなどでも確認できます。

SEOキーワードの調査に使えるツール

最後に、SEOキーワードを選定する際の調査に役立つツールと、その使い方を簡単に解説します。

Googleキーワードプランナー

出典:googleキーワードプランナー 公式サイト

Googleキーワードプランナーは、SEO対策に使えるキーワードを抽出してくれるツールです。

もともとはリスティング広告を出す時のキーワードを調査するためのツールですが、機能的にSEOキーワード探しにも利用できます。

このツールは特定のキーワードを入力すると、関連するキーワードやそのキーワードの検索ボリュームや検索時期、競合がどのくらいいるかなどをまとめて洗い出してくれるのが特徴です。

 

ツール自体は無料ですが、広告出稿用のツールなので、使用するにはリスティング広告サービス「Google AdWords」のアカウントを持っている必要があります。

また、実際に広告を出していないアカウントは検索ボリュームが大まかにしか表示されないため、正確な検索数を知りたいなら広告出稿が必要です。

ラッコキーワード

出典:ラッコキーワード 公式サイト

ラッコキーワードは、特定のキーワード検索をした時のサジェストをまとめて取得してくれるツールです。

例えば「SEO対策」で検索すると、サジェストが436件表示されます。

仮に抽出結果の1つである「SEO対策 費用」の横に表示されたマークをクリックすれば、さらに「SEO対策 費用 相場」が表示されるといったように、サジェストのサジェストを追うことも可能です。

 

ラッコキーワードは誰でもWEB上で利用でき、スマホからもアクセスできます。

会意登録なしだと高負荷対策として1日に20キーワードしか調査できないため、制限を解除したい場合は無料会員登録が必要です。

Ubersuggest

出典:Ubersuggest 公式サイト

Ubersuggest(ウーバーサジェスト)は、特定のキーワードに対するサジェストを取得し、期間ごとの検索ボリュームやSEO難易度も併せてチェックしてくれるツールです。

競合サイトの流入見込みや、SNSのシェア数、ドメインスコアも表示されるため、競合調査にも役立ちます。

 

ページにアクセスして目の前のフォームにキーワードを入力し、言語を選択するだけで誰でも利用可能です。

無料版は表示できるキーワードの数や検索回数などに制限があるため、ストレスなく機能を使いたければ有料登録するのがおすすめです。

 

また、Ubersuggestは1ヶ月の検索ボリュームが正確に表示されるため、「キーワードプランナー」を広告出稿なしで使用している場合は組み合わせると役立ちます

ahrefs

出典:ahrefs 公式サイト

ahrefs(エイチレフス)はSEO分析ツールで、リンクを中心に様々なコンテンツやキーワードの調査ができます

対象サイトの被リンク数や流入キーワードなどを調査する「サイトエクスプローラー」、SNSで旬の話題や特定記事のシェア数などを調査できる「コンテンツエクスプローラー」、検索ボリュームや難易度を調査する「キーワードエスクプローラー」の3つで主に構成されています。

 

非常に機能が豊富なので、SEOキーワードの精査には欠かせないツールです。

完全無料版はなく、7日間の無料トライアル後、有料版に移行します。

キーワード選定はSEO対策の最重要ポイントのひとつ

SEO対策の成否は、キーワード選定にかかっているといっても過言ではありません。

キーワードによって上位表示されやすいものとそうでないものがあります。

また、キーワードによって上位表示させるための最適な方法も異なります。

 

最初は検索ボリュームの大きな人気キーワードを選びがちですが、ロングテールキーワードを意識することで上位表示を目指せるでしょう。

「キーワードプランナー」や「ahrefs」のようなキーワード選定ツールを活用しつつ、検索ボリュームや難易度を考慮しながら、自社にとって有利な対策キーワードを探しましょう。

 

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著書プロフィール:ホームページ制作Lab

ホームページ制作Labは、デジタルマーケティングに精通した資格保有する専門家集団による情報メディアです。上場企業をはじめ、中堅大手企業500社以上に提供する”SEO”に強いホームページ制作の豊富な経験から得たノウハウやアナリティクス傾向分析し、幅広く専門的な情報をお届けします。
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