ホームページ制作におけるSEO対策のポイント!制作会社の選び方も解説
2021/03/04
集客を目的にホームページ制作するなら、欠かせないのがSEO対策です。
しかし、SEO対策のルールは難解で、Googleによって定期的に変更されるため、どのような点に気をつけたらよいのか悩むことも多いでしょう。
そこでSEO対策のポイントや、SEO対策に強い制作会社の選び方について解説します。
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ホームページ制作の際に意識すべきSEO対策
企業サイトの制作やSEO対策にあたって、実際にコンテンツを作る前に意識しておくべきポイントには次の3つがあります。
内部SEO対策
1つは、内部SEO対策です。
ページのソースやURL、あるいはホームページ全体のディレクトリ構造を、検索エンジンで評価してもらえるように最適化することで、検索エンジンの上位に表示されやすくなります。
キーワードの選定
有効な内部SEO対策のためには、まず、コンテンツを作る前にキーワードを選定しましょう。
KWを決めるときは、競合に勝てる、あるいは上位表示されて流入が見込めるKWを選ぶのがポイントです。
例えば、「東京」で検索すると10億件、「ダイエット」では2億件以上の検索結果が表示されます。
億単位のライバルとの戦争を勝ち抜いて、このようなビッグワードで上位表示を狙うのは至難の業です。
そこで、「ダイエット 運動 トランポリン」などのようにミドルワードとスモールワードを設定し、検索結果を絞ります。
ダイエットでは2億件あった検索結果が、3KWだと100万件程度まで絞られるので、競合が減ってより上位表示しやすくなるのです。
アクセス解析も参考にしながら、現実的なKWを選定しましょう。
タイトル・ディスクリプションの設定
KWを選定したら、そのKWをタイトルや、ディスクリプションにも1回ずつ盛り込みましょう。
2回、3回としつこく入れると、ペナルティ対象になる可能性があるため1回がベストです。
ディスクリプションは検索結果が表示された時、URLの直下に表示されるコンテンツの概要文にあたります。
思わずクリックしたくなるキャッチーなタイトルや、内容がすぐにわかり、読者の興味を引くディスクリプションを用意することで、クリック率が段違いになります。
何も設定していないとページ内の文章から自動生成されますが、過不足のある文章になりやすいのでそのままにせず、設定し直しましょう。
タイトルの文字数は24~32文字以内だと切れずに表示されるためおすすめです。
SEOのタイトルの付け方については以下に詳しく記載しています。
SEOを意識したタイトルの付け方とは?ポイントや注意点もご紹介
hタグの最適化
次に、ページ内のソースも最適化しましょう。
特に間違いの多いhタグを最適化することで、クローラーにとってもユーザーにとっても、欲しい情報を探しやすいページになります。
hタグの間違いで多いのは、hタグを文字サイズ変更のためだけに使ってしまうケースです。
本来hタグは見出しを表し、h1はページのタイトル、h2は大見出し、h3は中見出し、h4は小見出しに使われます。
そのため、文字サイズ変更のために使うのは不自然です。
特に、タイトルにあたる一番文字サイズの大きいh1タグが、1つのページに2つ以上あるのはよくありません。
h1以下、すべて綺麗な階層構造になるように、あくまで見出しとして小まめに設置することが大切です。
h3を飛ばしてh2の直下にh4を設置するのも、検索クローラーが構造を把握しにくくなったりするためやめた方がよいでしょう。
常時SSL化
検索上位表示を目指すには、常時SSL化もしておきましょう。
Googleは、常時SSL化してあるかどうかを検索結果に反映することを発表しています。
SSL化してあるページは、URLが「https://~」から始まります。
されていないページは「s」がつきません。
以前は個人情報の入力画面を中心に、セキュリティ上重要なページのみSSL化されることが大半でしたが、現在ではGoogleの発表やセキュリティ上の観点からページ全体を常時SSL化することが増えています。
また、SSL化されていないページにアクセスした場合、アドレスバーに「保護されていない通信」「安全ではありません」などと表示されるため、不安になったユーザーが離脱してしまう可能性が高まるのも、常時SSL化がSEO対策の上で重要な理由です。
ディレクトリ構造(ツリー型)
トップページから下位ページまでのディレクトリ構造は、ツリー型を意識して設計しましょう。
ディレクトリ構造がわかりやすく整理されていると、検索クローラーがスムーズに内部リンクをたどり、コンテンツやページを認知してくれます。
特にツリー型の構造は、クローラビリティとユーザビリティのどちらの観点から見ても理想的な構造なのでおすすめです。
また、類似したコンテンツはできるだけ同階層においてまとめることで、コンテンツの内容に関連性があることを検索クローラーに対してアピールできます。
ツリー型を意識して、フォルダやページの名前もコンテンツに関連したものをつけることで、評価されやすいサイトになるはずです。
パンくずリストの設置
ツリー型にすると同時に、相性のよいパンくずリストも設置しておきましょう。
パンくずリストは、トップページからどのようなルートで今のページにいるのかを示すものです。
例えば、ページ左上部によく表示される「ホーム>会社概要>組織図」といったリンクがパンくずリストにあたります。
パンくずリストを設置することで内部リンクが増えるため、クローラビリティを向上させられるのが特徴です。
ユーザーも他のページに移動しやすくなるため、滞在時間の延長やサイト内回遊率の上昇にも役立ちます。
モバイルファーストデザイン
集客力を高めるには、モバイルファーストを意識したデザインにしましょう。
スマホの普及に伴い、スマホ経由でのサイト閲覧者数がPCからの閲覧者数を上回った結果、Googleは「モバイルファーストインデックス」を発表しました。
つまり、スマホに最適化したデザインのページの方が、検索エンジンから評価されやすいのです。
例えば、スマホは画面サイズが小さいため、文字サイズを大きくしたり、余白をスマホで見やすいよう工夫したりするとより使いやすくなり、ユーザビリティが向上して検索エンジンからの評価も上がります。
サイト表示スピードの高速化
サイトが素早く表示されるように工夫しましょう。
Googleのスピードアップデートにより、クリックしてからサイトが実際に表示されるまでの速度も検索結果に影響するようになりました。
クリックしてもなかなか表示されないと、ユーザーは苛立ち、諦めて離脱してしまいます。
サイト表示を高速化させるには、サーバー設定でHTTP/2や3に対応させたり、画像を重いBMPなどではなくJPEGやPNGにしたり、ページ内の不要なスクリプトを削ったりするなど様々な方法があります。
サイトの表示スピードを計測できるツールもいくつか出ているので、不安であれば確認してみましょう。
「Google Analytics」でも表示までの時間を確認できます。
コアウェブバイタルの最適化によるSEO対策
SEO対策の柱として2つ目に重要なのが、2021年以降、Googleから新たに発表されたランキング決定の要素「コアウェブバイタル」です。
コアウェブバイタルとは簡単に言えば、「ユーザーが快適にページを閲覧しているとわかる指標」です。
コアウェブバイタルは、LCP、FID、CLSからなります。
LCP
LCPは、「Largest Contentful Paint」の略で「最大コンテンツの描画」という意味です。
つまり、ページのメインにあたる画像や動画など、最も大きなコンテンツが表示されるまで、何秒かかったかを表します。
優良な数値と判断されるには、そのページを閲覧したユーザーの上位75%が2.5秒未満で表示できている必要があります。
2.5~4秒未満で普通、4秒を超えると不良のレベルになるため、2.5秒以内を目指してページ内のコンテンツを改善しましょう。
FID
FIDは「First Input Delay」の略で「初回入力遅延」を意味します。
例えば、ページにアクセスしてスクロールしようとしたとき、すぐにブラウザが応答せずにしかたなく待った経験はないでしょうか。
FIDはこのように、ユーザーがページにアクセスして最初にクリックやスクロールなどなんらかの行動を起こした後、実際にブラウザがその動作に反応するまでの時間を示すものです。
例えばJavascriptを多く組み込んでいると、読み込みに時間がかかりFIDの数値が低下します。
FIDの優良判定を受けるには、そのページを閲覧したユーザーの上位75%における遅延が100ミリ秒未満に収まる必要があります。
300秒ミリ秒未満で普通、300ミリ秒以上は不良の判定です。
CLS
CLSは「Cumulative Layout Shift」の略で、「累積レイアウト変更」を表します。
ページにアクセスしてリンクをクリックしようとしたとき、後から広告が読み込まれたせいでクリックするべき位置がずれ、広告をクリックしてしまい苛立った経験のある人も多いのではないでしょうか。
CLSはこのようなレイアウトのずれや移動が、どれくらいあるかをチェックします。
指標となる数字は、ずれたコンテンツの面積と、どれくらい移動したのかから算出されるのが特徴です。
そのページを閲覧したユーザーの上位75%の環境で0.1未満なら優良、0.25未満で普通、それ以上は不良扱いになります。
コンテンツによるSEO対策
SEO対策の柱として、3つ目に重要なのがコンテンツによる対策です。
どんなに他のSEO対策をしっかりしていても、肝心の内容がなければ、ユーザーはアクセスしなくなってしまいます。
SEO対策として次のことを意識しましょう。
ユーザーにとって有益なコンテンツの発信
なによりもまず、ユーザーにとって価値のあるコンテンツになるよう心がけましょう。
Googleは常にユーザー目線でコンテンツを評価しています。
コンテンツ評価の基準で有名なのが「E-A-T」という考え方です。
「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」のそれぞれの頭文字をとってE-A-Tと呼ばれます。
この3つの要素が揃っているコンテンツを発信することで、自然とユーザーのアクセスが集まるでしょう。
トップページだけでなく、下位ページにも様々なKWを設定し、そのKWに関連する高品質なコンテンツを発信していくことが重要です。
すると、様々なKWや経路でアクセスを集められ、そのサイトのドメインパワーが育っていくため、より上位表示されやすくなります。
更新しやすいホームページを制作しよう
制作会社に依頼してホームページを制作するなら、更新のしやすさも考慮して会社を選び、サポートしてもらいましょう。
更新しにくいサイトは長続きせず、時代に合わせた変更もしにくいためSEO的に不利になります。
特に、Googleは定期的に検索結果の表示基準を変更しているため、制作時は完璧な状態だったとしても数年後には使い物にならなくなっている可能性もあるのです。
制作会社によっては、独自CMSを採用していて汎用性がなく、独自ドメインの導入や、デザイン・ディレクトリ構造の変更ができなかったりするケースもあります。
オリジナルのCMSより汎用性の高いWordPressを採用している制作会社を選ぶというように、制作前から更新・管理の仕様を確認して選びましょう。
SEOに強いホームページ制作会社の選び方|信頼できる制作会社の特徴
SEO対策は難易度が高いため、SEO対策できる制作会社と一口に言っても、それぞれの会社の実力にはかなり差があります。
そこで、よりSEOに強い会社を選ぶポイントについて解説します。
WEBマーケティング全般に強い
SEOだけでなく、WEBマーケティング全般に対応できる会社を選びましょう。
SEO対策はあくまで検索エンジンの結果で上位表示するためのものなので、得意分野が限られます。
近年はSNSを通じた集客も注目されているため、SNS広告やリスティング広告をはじめ別の方面からの集客や、WEB制作そのものにも対応していると成果を出しやすいでしょう。
1社でSEO対策も制作もマーケティングも対応してもらえれば、ワンストップで総合的な集客が可能です。
SEOの実績がある
具体的にどんなKWでどんな順位をどのくらいの期間とったかという、SEOの実績がわかる会社を選びましょう。
おすすめなのは、「SEO」や「ホームページ制作」といったKWで上位表示される会社です。
これらのKWだと競合は同業者ばかりになるため、上位表示されるということはその中でも特に技術力がある証拠になります。
また、YMYLに該当する金融キーワードや医療系キーワードで、上位表示できる会社を探すのもおすすめです。
コンテンツ対策・内部SEO対策がメイン
コンテンツや内部SEO対策を重視する会社を選びましょう。
外部SEO対策をメインにする会社は、時代遅れの施策をそのまま使っている可能性が高いです。
外部SEO対策は外部サイトからの被リンクを集めるのが主な方法ですが、故意に集めるのは現在、Googleからのペナルティ対象になっています。
被リンクが多いことから一時的には順位が上がるものの、その後のリスクが高いためやめた方がよいでしょう。
「すぐに上がる」と効果を確約しない
SEO対策の効果の即効性を確約していない会社を選びましょう。
一見逆のように思えるかもしれませんが、SEO対策は本来、半年~1年単位の時間をかけて行うものなので、「すぐに上がる」と安請け合いしている会社は根拠がなく信用できません。
Googleでは上位表示に何が影響するのかは公開していても、何がどれだけ影響するのか、具体的な基準そのものは公開していないため、必ず順位が上がる保証はないのです。
効果を保証しない会社の方が、誠実で良心的な対応をしてもらえる可能性が高いでしょう。
制作費用が適正
費用が相場に見合っているかどうかも確認して選びましょう。
SEO対策は目に見えにくいこともあって、見積もりを出されてもそれが適切なのか判断しづらいです。
そのため、悪徳業者にあたると必要だと言いくるめられて、高額な費用を請求されることもあります。
複数の会社に見積もりを出して相場感をつかみ、極端に高いところや安いところは選ばないことが大切です。
もしくは、そのことを指摘してなぜその価格なのか、誠意をもって説明してくれる会社を選びましょう。
業者によって設定がかなり異なるため、まずは技術力やコミュニケーションの取りやすさから制作会社を絞り込み、その中で極端な費用を提示しない会社を探すとよいでしょう。
ホームページ制作の相場、SEO対策の費用について詳しく知りたい方は、以下ページをご覧ください。
SEO対策も考慮したホームページ制作が重要
SEO対策に重要なのは内部リンク対策、コアウェブバイタルの最適化、価値あるコンテンツの充実です。
サイト構築後に修正するのは大変なので、あらかじめ制作前からこれらの対策の柱について考慮した上で、制作会社を決めましょう。
SEO対策ができる会社は実力がバラバラなので、「SEO」で上位表示されるなど技術力のある会社を選ぶことが大切です。
もしSEO対策で不安を抱えているのなら、当社アドテクニカが運営する「ホームページ制作Lab」もご覧ください。
もともと内部SEO対策を考慮して作られているCMSを使用した実績をまとめていますので、ぜひチェックいただければと思います。
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