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WEBサイト制作の見積もりのポイント!費用相場や内訳を解説

WEBサイト制作の見積もりのポイント!費用相場や内訳を解説

2021/03/04(2024/07/23)

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WEBサイト制作の見積もりのポイント!費用相場や内訳を解説

WEBサイト制作にあたって、一番気になるのは制作費ではないでしょうか。

WEBサイト制作費用は、依頼内容や業者次第で大幅に変わるので、依頼前に大体の目安や相場感を知っておくと、その費用が適切かどうか判断しやすくなります。

今回は、WEBサイトの見積もり相場や具体的な料金の内訳について解説します。

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WEBサイト制作の見積もり料金

まずは、サイトをまるまる1つリニューアルする場合の制作費用相場を見てみましょう。

一口にWEBサイトと言っても、個人経営の小さな店舗のWEBサイトを作るのと、大企業のコーポレートサイトを作るのでは、次のように予算も依頼先もまったく違います。

企業WEBサイトの制作費用目安

WEBサイトの製作費用は、主にサイトの規模で費用が変わります。

ここでご紹介するのは、個人のWEBサイトではなく、ある程度のブランド力を持つ企業向けのWEBサイトで、企画やディレクション、オリジナルデザインを採用したCMS、撮影やライター執筆などが必要な場合の費用です。

企業サイトの一般的な相場の目安を早見表で見てみましょう。

サイト規模 ページ数 価格帯
小規模企業サイト 10ページ程度 1,300,000円 前後
中規模企業サイト 30ページ程度 1,600,000円 前後
大規模企業サイト 80ページ程度 2,600,000円 前後

 

このように、10ページ程度の小規模なサイトでも100万円規模の予算が必要です。
大規模なサイトほどページ数が増えていきますが、仮にページ数が倍になった場合でも作成代金は倍にはなりません。

これは、全体のページ数が増えるほど、その中で使い回しがきくページが増えやすいためです。
ブログをイメージするとわかりやすいですが、ブログの各記事はすべて同じデザインで表示されます。
トップページと各記事のデザインさえ作ってしまえば、あとは新たにデザインを作らなくてもよいのです。

WEBサイトでも同じことが言えるため、デザイン費が浮く分、ページが増えるほど1ページあたりの単価としては安くなります。

依頼先の規模による制作費用目安

依頼先によってもWEBサイト制作費は大きく変わります。

仮に、前述した10ページの小規模企業サイトを作る場合、平均的な予算としては130万円です。

しかし、依頼先次第では次のように費用相場が変動します。

依頼先 価格帯
広告代理店 1,600,000~2,000,000円
大手WEBサイト制作会社 1,600,000円前後
中小WEBサイト制作会社 1,300,000円
フリーランス 200,000~500,000円

 

サイトを通じて集客したい場合は、プロモーションのプロである広告代理店を通すことで効果的なサイト制作ができます。

しかし、広告代理店自体がWEBサイトを制作するわけではなく、撮影やコーディングなど外注して作ることも多いため、中間マージンがかかりやすくその分費用の負担が増えやすいのです。

 

大手制作会社は、大手ならではの安定した対応が期待できますが、小さな制作会社に比べ運営費がかかります。

その分を料金に上乗せせざるを得ないため、最終的な料金は高くなりやすいです。

 

最も低価格なのがフリーランスへ直接依頼する方法です。ただし、フリーランスの中でも依頼する相手によってクオリティや打ち合わせなどの段取りがまったく異なり、品質が安定しにくい点がデメリットです。

 

費用相場について、さらに詳しい内容を次のページで解説しています。

WEBサイト制作の相場はいくらぐらい?企業サイト制作の費用まとめ

WEBサイト制作での見積もりの項目

WEBサイト制作の総費用相場がだいたいわかったところで、次はその内訳を見てみましょう。
主な見積もり項目や作業内容としては、次の通りです。

企画費用

まずは、WEBサイトの企画費用がかかります。

企画はサイトのコンセプトを明らかにし、全体の方向性を決めたり、今までの問題点を洗い出して分析したりする非常に重要な工程です。

制作の土台にあたる部分なので、ここをおろそかにしてしまうと全体のクオリティが落ち、せっかく見栄えのいいサイトを作ってもうまくアクセスが集まらず、想定した結果が出ないこともあります。

ディレクション費用

ディレクションとは、いわゆる進行管理です。

進行管理役としてWEBディレクターを置きます。

ディレクターは企画に合わせて納期に間に合うよう適切に人員をアサインし、工程を管理してトラブルに対処するのが仕事です。

クライアントとの調整も請け負います。

ディレクション費用は、全体の10~30%が相場といわれていますが企画費とまとめての見積もりになるケースもあります。

費用全体に占める割合が大きくなりがちなのでつい削減したくなりますが、企画費用と同じくサイト全体の出来を左右する重要な部分であるため、できるだけ削らない方がよいでしょう。

逆に、ディレクション費用が安い制作会社だと、あまりディレクションや企画設計に力を入れてくれない可能性もあります。

WEBサイトを持つことで、集客や販売などなんらかの目標を達成したいなら、ディレクションを重視する会社を選ぶのも大切です。

サイト設計費用

具体的に、トップページ以下の階層構造やワイヤーフレームを決めるのがサイト設計です。

サイト設定費用は、企画やディレクション費に含まれる場合も、別に設定される場合もあります。

また、安い制作会社だと費用をとらない代わり制作会社側では決定せず、クライアント側が決めることもあります。

サイトマップやワイヤーフレームを作る関係上、ページ数が多ければ多いほど、設計費用も高めになる傾向です。

予算の目安は5万円から20万円です。

SEO対策費用

アクセスを効率よく集めるためには、SEO対策費用が必要です。

今までのアクセスを分析して戦略を練るコンサルティング費や、実際に内部・外部からSEO対策をするための費用がかかります。

SEO対策は対策キーワードや、WEBサイトの規模によってもかなり金額に幅のある項目です。

簡単なものなら10万円程度で済みますが、大規模サイトになると100万円以上かかるなど、10倍以上の差が生じます。

また、SEO対策は1回だけすればよいわけではなく、WEBサイトを管理していく上で長期間且つ地道な調整が必要です。

WEBサイト制作費としても費用は必要ですが、その後の管理・運営段階になっても一定のコストが継続的にかかると思った方がよいでしょう。

デザイン費用

制作費用の中でも幅があり、柔軟な変更ができるのがデザイン費用です。

できるだけ安くするなら既存のテンプレートを使って作る方法がありますが、一般的に中小企業のサイトでは、デザイナーに依頼してオリジナルデザインを作ります。

具体的には、最低限トップページと下位ページのデザイン料が必要です。

真っ先にユーザーの目に止まるトップページは高価で、5~15万円を目安に設定されます。

下位ページはその半額が相場です。

 

また、ロゴやバナー、イラスト、あるいはサイトと揃えて制作するパンフレットなどの印刷物がある場合は、そのデザイン費も追加されます。

デザイン費はデザイナーによって額がまったく異なり、同じ構成でも有名デザイナーに依頼すればその分価格も跳ね上がるでしょう。

コーディング費用

用意されたデザインや写真、文章に合わせて、実際にhtmlやCSS、JavaScriptなどのコーディングを行う費用が必要です。

また、スマホとPC両方の閲覧に対応する、レスポンシブデザインにする場合は追加で費用がかかるでしょう。

費用は、トップページが1~3万円、下位ページが8,000円~2万円が目安です。

 

レスポンシブデザインにすると、通常のWEBサイトを作る1.5~2倍の金額がかかります。

ただし、近年はスマホ利用者がほとんどのため、最初からレスポンシブデザインで作る会社もあります。

 

コーディング費用はサイトを作り込めば作り込むほどコストがかかるのが特徴です。

特に、単純なテキストと画像のみのサイトではなくJavaScriptを駆使した動きのあるサイトを作ると、作り込みに応じて費用が際限なく増えていきます。

コンテンツ費用

WEBサイトに載せる文章や画像など、なんらかのコンテンツを作成する費用がかかります。

例えば「社長挨拶」のように、外注せず社内で用意できるものもありますが、文章としての見栄えや、SEO対策を意識するのであれば外注した方が確実です。

ライターに委託する場合も、SEO対策を意識した文章を書けるライターと、そうでないライターでは単価が異なるため費用に差が出ます。

どんなコンテンツをどのくらい用意するのかはサイトによって変わるため、1ページ2~3万円で済む場合もあれば、1ページに20万円以上かかる場合もあります。

取材・撮影費用

写真や動画を用意する場合やインタビュー記事を載せる場合は、撮影代行費や取材費などが必要です。

こちらもデザイン費やコンテンツ費と同様に、求めるクオリティや手がける人物次第でかなり費用に幅があります。

また、撮影スタジオを用意したり、空撮など大規模な準備が必要だったりする場合は、さらに費用が上乗せされます。

自社の製品や設備などをその場で撮影するだけの場合でも、純粋な作業費以外にカメラマンの往復の移動費が発生し、遠方になるほど高額になります。

1日に撮影できる数には限りがあるので、撮影対象が多いほど移動費を含む費用が増えやすいでしょう。

撮影した写真を編集・加工する場合も、内容次第で別途費用がかかります。

撮影費の大まかな目安は1日あたり3~8万円です。

システム費用

資料請求フォームの設置予約システムの導入などプログラミングが必要な機能をWEBサイトに持たせたい場合、システム費がかかります。

お問い合わせフォームのように、簡単でどこでも見かける内容であれば2~3万円と最低限の費用で済みますが、オリジナルシステムの開発やもともとあるシステムのカスタマイズを行う場合、高額になる可能性もあるので注意しましょう。

例えば大規模ECサイトの独自システム開発では、数千万円の費用がかかることもあるほどです。

一般的なCMS環境構築や予約システム導入などであれば、20万~数百万円を目安としましょう。

また、SSL導入やリダイレクトの設定など、細かい設定に関しては2~5万円でできます。

WEBサイト制作の見積もり依頼時に注意しておくべきポイント

前述した通りWEBサイト制作の依頼先には、広告代理店からフリーランスまで様々な選択肢があり、クオリティや得意分野も異なります。
実際に依頼して後悔しないよう、見積もりをとる段階で次のこともチェックしておきましょう。

誰に何を届けるためのWEBサイトか明確にしておく

制作の依頼先は、料金ではなく目的で選びましょう。

例えば集客を目的としているのに、デザイン力が強みのフリーランスに依頼しても、納得のいくサイトはできません。

あらかじめ誰をターゲットにサイト制作するのか、サイトを持つことで何をしたいのかを明確にしてから依頼先を選定しましょう。

WEBサイト制作会社の公式サイトを訪れれば、今までどんなサイトを作り、どんなニーズに応えてきたのか制作例が多数載っています。

また、仮に集客に強いサイトを作りたい場合、「SEOに自信がある」制作会社もあれば、「会社独自のノウハウでプロモーションをし、様々な方面から集客に繋げる」のが得意な広告代理店もあります。

できるだけ多くの制作会社を回って比較し、一番理想に近い会社を探しましょう。

依頼先のコミュニケーション・サポート体制に不備はないか確認しておく

見積もりの時点で、スムーズなコミュニケーションをとれるか確認しておきましょう。

会社によっては、担当者が忙しくなかなか連絡が取れなかったり、コミュニケーションが不十分で、こちらの要望を完全に理解しないまま作業を進められたりするケースもあります。

また、WEBサイトが納品されたあとも管理や更新を制作会社にサポートしてもらう場合、そのサポート体制も見積もり段階でチェックが必要です。

サポートスタッフを複数置いてくれる、メールだけでなく電話ですぐ対応してくれるなど、長期間に渡って気持ちよくやりとりできそうなところを探しましょう。

分からない項目は質問する

見積書でわからないことがあれば、必ず質問しましょう。

見積もりの出し方は制作会社によって異なり、細かく出してくれる場合もあれば、いくつかの項目をひとまとめに出されてしまい詳細な内訳がわからない場合もあります。

ここで細かいことを確認せず制作会社におまかせしてしまうのは、WEBサイトの質を落とす原因になりかねません。

例えば必要なはずの機能がなかったり、逆に不要な機能がつけられて予算圧迫されたりするなど、トラブルの可能性もあるので、必ず細かく見積もり内容を確認しましょう。

質問に的確に答えてもらえるか、初心者の質問にも嫌がらずに対応してくれるかのチェックは、制作会社の質を見極める意味でも有効です。

もし曖昧な答えしか返ってこない場合は、他の会社を選んだ方がよいでしょう。

WEBサイト制作後の更新は簡単にできるか

立ち上げてからのランニングコストや更新の手間も確認しておきましょう。

WEBサイト制作ばかり意識していると、制作後のことを忘れがちです。

WEBサイトはむしろ作ってからが本番と言えます。

せっかく作ったサイトの更新が簡単にできなかったり、更新の度に大きな費用がかかったりすると、更新が面倒になり更新しないまま放置する事態も起こりやすくなるでしょう。

例えば「月に特定の回数まで月額料金内で対応してもらえる」「依頼から更新まで24時間以内」「ページの追加や修正が簡単にできる」など、更新しやすい環境が整っているか、見積もり段階で料金表やルールを確認してから依頼しましょう。

ページ単価・工数単価の特徴を理解しておく

WEBサイト制作費用は、ページ単価・工数単価のいずれかで算出されるのが一般的です。

制作会社はどちらを選択してもよく、それぞれメリット・デメリットがあります。

 

ページ単価は料金が明確でわかりやすいのがメリットです。

小規模サイトに向いていて、1ページあたりの内容が多くても少なくても同じ価格になります。

そのため、ページごとに内容の変化が激しい場合は向かない方法です。

費用を節約したい場合も、ページ単位で削減するしかありません。

 

一方、工数単価の場合は「工数×時間」で費用を算出するため、柔軟な設定ができます。

ディレクションやコーディングなど、作業それぞれに工数単価を設定しているので、どの作業にいくらかかっているのか明確です。

ただし、その工数や時間の必要性が見えにくいため、依頼者にしてみれば不透明な見積もりになります。

それぞれの特徴を理解して、見積もりを確認しましょう。

WEBサイト制作は見積もりの内訳や費用相場を理解して依頼しよう

WEBサイト制作費用の出し方は、制作会社や内容で全く異なります。

予算に限りがある場合、企画やディレクションの重要性や、デザイン・コンテンツ制作の費用に幅があることを理解した上で、バランスよく費用を節約していきましょう。

見積もりを出してもらう時は、スムーズなやりとりができるかや、サポート体制などもしっかりチェックしておくのが大切です。

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著書プロフィール:ホームページ制作Lab

ホームページ制作Labは、デジタルマーケティングに精通した資格保有する専門家集団による情報メディアです。上場企業をはじめ、中堅大手企業500社以上に提供する”SEO”に強いホームページ制作の豊富な経験から得たノウハウやアナリティクス傾向分析し、幅広く専門的な情報をお届けします。
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「世界中のコミュニケーションをクラウドで最適に」することをミッションとして掲げ、2000社以上の法人向けのデジタルコミュニケーションとデジタルマーケティング領域のクラウドサービスの開発提供を行う防災先進県静岡の企業。1977年創業後、インターネット黎明期の1998年にドメイン取得し中堅大手企業向けにインターネットビジネスを拡大。”人と人とのコミュニケーションをデザインする”ためのテクノロジーを通じて、安心安全で快適な『心地良い』ソリューションを提供している。

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