ホームページ作成検定試験とは?サイト制作業務に役立つ資格もご紹介!
2021/02/24
資格には数多くの種類が存在しますが、ホームページの作成にも資格があることをご存知でしょうか?
ホームページ作成に関連した検定試験の1つに、「ホームページ作成検定試験」があります。
こちらの試験はホームページ作成に関して、実際にファイルを作成する形式で、出題通りのレイアウトを作成できるかを問われる問題が出題されます。
そのためスキルアップにはとても良い内容なので、まずはこちらの試験にチャレンジし、資格を取得してみてはいかがでしょうか?
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ホームページ作成検定試験とは?
ホームページ作成検定試験とは、日本情報処理検定協会より主催されている検定試験です。
パソコンの利用を通じて、ホームページを作成する力を身につけると同時に、コンピュータを使用する能力を向上させる目的があります。
合格率は未公表ですが、公式の問題集や、市販のホームページ作成に関する書籍を活用することで合格を目指します。
このようなことから、情報処理の知識が浅い方や、ホームページ作成に関して初心者の方にもオススメの検定試験となっています。
ただし試験時間が短いため、文字入力に関してはタイピングをより早く、正確に入力出来るようホームページ作成を実践し練習しておかなければ合格が難しい部分があります。
まずは検定試験にチャレンジする前に、簡単なホームページ作成を行い、タイピングなど実力を付けておくのも良いでしょう。
※以下のホームページ作成検定試験に関する内容は「ホームページ作成検定試験|日本情報処理検定協会」を参考に作成しています。
試験の出題内容と試験時間は?
階級は4級、3級、2級、1級の4種類があり、それぞれの階級における試験の出題内容と、階級毎の試験時間は以下となります。
■4級
【4級のテーマ】
基礎的なHTMLを使用して、ホームページを作成します。
【4級の出題内容】
タイトル、文字、水平線、背景、画像、表、リンク、ファイルの保存に関する内容が出題されます。
【4級の試験時間】
20分
■3級
【3級のテーマ】
用意されたスタイルシートを利用して、ホームページを作成します。
【3級の出題内容】
タイトル、文字、水平線、画像、表、見出し、リスト、リンク、スタイルシートのリンク、ファイルの保存に関する内容を出題されます。
【3級の試験時間】
30分
■2級
【2級のテーマ】
スタイルシートを作成して、デザインを意識したホームページを作成します。
【2級の出題内容】
3級基準を含み、リンク、スタイルシートの作成に関する内容が出題されます。
【2級の試験時間】
30分
■1級
【1級のテーマ】
多様な設定をしたスタイルシートを作成して、総合的なデザインを意識したホームページを作成します。
【1級の出題内容】
2級基準を含み、画像、リンク、フォーム、外部ファイルの利用、ID・クラスに関する内容を出題します。
【1級の試験時間】
30分
4級、3級、2級、1級と階級が上がるとファイルの使用数も増えますが、試験中は焦らずにタイプミスなどがないよう気を付けましょう。
また、試験時間も4級は20分、3級、2級、1級は30分と短いため、迅速かつ正確な回答が求められることがわかります。
最後に回答内容を確認する時間を考えると、5分前には問題を解き終わっている状態が望ましいでしょう。
採点基準は?
採点基準及び採点内容は以下となります。
減点基準に関しては、パソコンに表示された保存ファイル名が異なる場合は10点減点となっているので、優先的に確認して減点とならないよう気を付ける必要があります。
出題内容を全て回答して安心するのではなく、試験時間の間に出題内容の通りのレイアウトやファイル名となっているか、確認するようにしましょう。
■合格基準
試験時間内に処理条件のとおり処理が完成し、パソコンの指定フォルダー内に保存されたものを100点満点としています。
また、減点基準により採点し、80点以上の答案を合格としています。
■ホームページ作成検定試験の採点方法
減点基準により減点法にて採点します。(0点以下は0点とします)
■ホームページ作成検定試験の減点基準
階級によって減点される内容は異なりますが、いずれの階級においても共通して減点される内容は以下となります。
特に注意したいのが、指定フォルダー内にページが保存されていない場合は、0点となり不合格となってしまう点です。
そのため必ず最後にファイルの保存し忘れがないか確認を行うようにしましょう。
<ホームページ作成検定試験の共通の減点基準について>
■タイトル
・パソコンに表示されたページタイトルの文字を1つ誤る毎に2点減点されます。
・パソコンに表示されたページタイトルが1つ未処理となる毎に10点減点されます。
■文字
・パソコンに表示された改行を含め、文字や記号の入力を1つ誤る毎に2点減点されます。
■水平線
・パソコンに表示された区切り線(水平線)の挿入を1つ誤る毎に2点減点されます。
■画像
・パソコンに表示された画像の挿入を1つ誤る毎に5点減点されます。
■表
・パソコンに表示された表の作成を1つ誤る毎に5点減点されます。
・パソコンに表示された表の枠設定を1つ誤る毎に2点減点されます。
■リンク
・パソコンに表示されたページ間を1つ誤る毎に5点減点されます。
■ファイルの保存
・パソコンに表示された保存ファイル名を誤ると10点減点されます。
ホームページ作成検定試験を取得するメリットとは?
ホームページを作成するために資格が必須というわけではありません。
しかし検定試験を受け、資格を取得することで、入学や就職の際の自己PRや、ホームページ作成のスキルアップへと繋がるメリットがあります。
それでは、具体的にどのようなメリットがあるのかご紹介します。
大学入試での優遇対象となっており、ホームページ作成に関して評価を上げることが出来る
入学試験にて、日本情報処理検定協会が主催している各種検定試験・認定試験の資格取得者を評価する大学・短期大学・専門学校が増えてきています。
そのため、大学入試などで資格を取得しておくことで、評価を上げることが出来ます。
優遇される学校は日本情報処理検定協会のホームページにて確認することが出来ます。
[参考URL]
https://www.goukaku.ne.jp/favorable.php
ジュニアマイスター顕彰制度の対象資格となっており、ホームページ作成の学習意欲が認められる
日本情報処理検定協会の各検定試験は、社団法人全国工業高等学校長協会のジュニアマイスター顕彰制度対象資格として認められています。
ジュニアマイスター顕彰制度とは、工業高校の生徒に対し、取得した資格や競技会の成績などに点数をつけ、その合計点により全国工業高等学校長協会が表彰する制度です。
例えば得点が20点以上の場合は「ジュニアマイスターブロンズ」の称号が授与され、得点が45点以上の場合は「ジュニアマイスターゴールド」の称号が授与されます。
称号が授与されることで学習意欲が認められますので、学生の方はチャレンジする価値が高い資格となります。
[参考URL]
アグリマイスター顕彰制度の対象資格となっており、学習意欲が認められる
日本情報処理検定協会の各検定試験は、全国農業高等学校長協会のアグリマイスター顕彰制度対象資格として認められています。
アグリマイスター顕彰制度とは、資格取得や検定合格、各種競技・コンクールの成績を得点に換算し、総得点数に応じてプラチナ、ゴールド、シルバーの称号を与えるものです。
称号が授与されることで学習意欲が認められますので、ジュニアマイスター顕彰制度の対象と同様に、学生の方はチャレンジする価値が高い資格となります。
[参考URL]
http://www.zennokocyokai.org/index.php?action=pages_view_main
資格・検定の有無を重視している仕事が存在する
就職活動を行う際に、履歴書や面接でWEBに関する知識やデザインに関するスキルの証明を企業から求められる場合があります。
このような場合に、ホームページ作成検定試験の資格を保持しておくことで、ホームページ作成に関する知識やレベルを明示することが出来ます。
例えばエンジニアやデザイナーとして就職する際に、一般的にはスキルや技術が重視されます。
未経験で就職を目指す場合には、基本知識やスキルが身についている状態で面接に臨む方が有利です。
その基礎知識やスキルがあることをわかりやすく証明するのに、ホームページ作成検定が役立ちます。
ホームページ作成に関するスキルが身につきキャリアアップに繋げることが出来る
キャリアアップと聞くと転職などのイメージが強いですが、自身のキャリアの強化や知識を広げることもキャリアアップに繋がります。
ホームページ作成検定試験ではホームページ作成能力を身に付けることを目的としていますが、資格の取得後は実際にアウトプットを行うことで、キャリアの強化を図ることが出来ます。
例えばホームページ作成検定試験により身に付けた知識をもとに、ホームページのデザイン案を作成したり、ホームページの公開をしたりすることで経験を積み、スキルの向上に繋げられます。
努力をアピールすることが出来る
ホームページ作成に関連した資格に関わらず、資格取得は「就職に有利そうだから」「空き時間を有効活用したいから」という理由から目指す方も多いですが、これらの理由の場合も、資格取得した際には自己アピールとして使用することが出来ます。
例えば企業の担当者が、就職希望者の知識量やスキルのレベル感を、資格の有無を参考に判断している場合、業務に関する資格を所持しているのは大きなアドバンテージになります。
また、ホームページ作成検定が直接関係しない業種の場合も、履歴書の資格欄に記載することで「向上心があり努力できる人」と評価される可能性もあります。
ホームページ作成の仕事に役立つ検定・資格一覧
ホームページの作成に関連した検定は、ホームページ作成検定試験の他にも種類が豊富にあります。
そのためどの検定を受けるのか迷う方もいると思われますが、目的のキャリアに沿った検定・資格を選択することが重要です。
そこで、それぞれの職種に役立つ検定・資格をご紹介します。
WEBデザイナーを目指す方にオススメの資格・検定
WEBデザイナーとは、企業や個人などのクライアントから依頼されたWEBサイトのデザインの作成を担当し、クライアントのイメージ通りのWEBサイトを制作します。
このような仕事内容を踏まえ、オススメの資格・検定は以下になります。
Webデザイナー検定
Webデザイナー検定(正式名称)とは、WEBサイトのデザインの作成において、コンセプトメイキングから制作・運用まで、業務としてWEBデザインを行う際に必要な知識を評価する検定試験です。
試験区分は2種類あり、WEBサイトの企画・制作・デザインに関する基礎知識の理解を測ることを目的とした「ベーシック」と、専門知識の理解と、知識を応用する能力を測る「エキスパート」があります。
過去5年間の合格率の平均は、ベーシックが約64%、エキスパートで約39%程度とされています。
[参考URL]
https://www.cgarts.or.jp/kentei/about/web/index.html
HTML5プロフェッショナル認定資格
HTML5プロフェッショナル認定資格(正式名称)とは、WEBサイトを開発するための言語であるHTML5や、動きのあるWEBコンテンツを作成するための言語であるJavascript、スマートフォンや車載システムなどさまざまなデバイスに対応した開発力など、WEBデザインやWEBアプリ開発の現場で必要とされている知識・技術を認定する試験です。
種類は2種類あり、マルチデバイスに対応したWEBコンテンツ制作の基礎の実力を測る「Level.1」と、システム間連携や最新のマルチメディア技術に対応したWEBアプリケーションや動的WEBコンテンツの開発・設計の能力を認定する「Level.2」の2種類があります。
[参考URL]
ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定(正式名称)とは、特定非営利活動法人「インターネットスキル認定普及協会」によって実施される、WEBサイト制作に必要な知識やスキルを問う試験です。
試験区分は、3級、2級1級の3種類があります。
それぞれの試験区分の特徴は以下の通りです。
・3級
筆記試験においてインターネットの仕組みやWEBデザインの入門的な内容に関する問いが多く出題されます。合格率は70%程度です。
・2級
HTMLやCSSでのコーディングに加えて、画像の作成・加工や、データのアップロードを含むWEBサイトを管理する際の問いが出題されます。合格率は50%程度です。
・1級
デザインだけではなくサーバーサイドの領域の知識が必要な課題も出題されます。
[参考URL]
WEBディレクターを目指す方にオススメの資格・検定
WEBディレクターとは、売り上げに直結するWEBサイトを構築し、編集・デザイン・SEなどの製作スタッフを取りまとめるリーダーとして、円滑に業務を進捗させることが主な仕事となります。
このような仕事内容を踏まえ、オススメの資格・検定は以下になります。
Webクリエイター能力認定試験
Webクリエイター能力認定試験(正式名称)とは、HTML・CSSに関する基本的な知識や簡単なWEBページ作成能力から、フォーム・オブジェクトの配置といった応用的なWEBサイトデザイン能力まで、WEB業界で必須となる技能を測定する試験になります。
試験区分は、実技問題のみの「スタンダード」、実技問題と知識問題が両方出題される「エキスパート」の2種類です。
合格率は平均で70%とされています。
[参考URL]
https://www.sikaku.gr.jp/web/wc/
Photoshopクリエイター能力試験
Photoshopクリエイター能力試験(正式名称)とは、世界基準のグラフィックツールである「Photoshop®」の活用能力を測定・評価する資格検定試験です。
「Photoshop®」を用いた画像ファイルの作成や、問題の指示に従い1つの作品を作り上げる表現力などの、コンテンツ制作に関するスキルを認定します。
試験区分は2種類あり、実技試験を行う「スタンダード」、実技試験と知識試験が両方出題される「エキスパート」があります。
合格率は平均で72.3%とされています。
[参考URL]
https://www.sikaku.gr.jp/ns/ps/
WEBプログラマーを目指す方におススメの資格
WEBプログラマーとは、WEBサイトに特化したプログラミングを中心として、システムエンジニアが設計した仕様書に沿ってWEBシステムの開発を行う職種です。
このような仕事内容を踏まえ、オススメの資格・検定は以下になります。
情報処理技術者試験
情報処理技術者試験(正式名称)とは、経済産業省が、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験になります。
試験区分は13種類あり、目的とレベルに合わせて受験が出来ます。
例えばITに関する基本的な知識まで幅広く身に付けたいならば「ITパスポート試験」、ITに関する技術やプログラミングといった内容を押さえておきたい場合は「基本情報技術者試験」を選択することで、目的に沿った試験の受験が可能です。
[参考URL]
Oracle認定 Java資格
Oracle認定 Java資格(正式名称)とは、オラクル社が認定する、プログラミング言語「Java」の技術者資格です。
Oracle認定Java資格を取得することにより、Javaの正しい知識やスキルを持っていることを証明できます。
試験区分は3種類あり、変数宣言や制御文などの基礎項目を問う初級の「Bronze」、オブジェクト指向プログラミングに必要な仕様を理解しているかを問う中級の「Silver」、ファイルI/O、JDBCなどの使用方法、デザインパターンなど、設計から実装までを独力で行えるスキルが問われる上級の「Gold」があります。
[参考URL]
https://www.oracle.com/jp/education/certification/jse11-5570635-ja.html
まとめ
ホームページ作成検定試験をはじめ、WEBデザイナーやWEBプログラマーなどを目指す方に向けた資格・検定をご紹介しましたが、目的に沿ったものは見つかったでしょうか。
職種により必要な知識・センスが異なるため、きちんと自分の進む道に合った知識を蓄えていくことが重要となります。
資格・試験を取得するまでの学習にはプライベートの時間も消費し、モチベーションの維持も難しい場合もあるかもしれません。
しかし資格・試験を取得することで情報処理等の専門知識やホームページ作成のスキルを高めることができ、市場価値を高められ自信がついてくるため、チャレンジする価値は大いにあります。
皆様も是非、資格取得にチャレンジしましょう!
「世界中のコミュニケーションをクラウドで最適に」することをミッションとして掲げ、2000社以上の法人向けのデジタルコミュニケーションとデジタルマーケティング領域のクラウドサービスの開発提供を行う防災先進県静岡の企業。1977年創業後、インターネット黎明期の1998年にドメイン取得し中堅大手企業向けにインターネットビジネスを拡大。”人と人とのコミュニケーションをデザインする”ためのテクノロジーを通じて、安心安全で快適な『心地良い』ソリューションを提供している。
- 事業内容
- デジタルマーケティング支援
デジタルコミュニケーションプラットフォーム開発提供 - 認定資格
- ISMS ISO/IEC27001 JISQ27001認定事業者(認定番号IA165279)
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