CMSにおけるセキュリティ対策とは?現状の把握と方法を解説
2021/11/29
顧客情報の漏洩やデータの改ざん・破壊など、多くの企業がサイバー攻撃による被害を受けています。
攻撃を受ければ多大な損害が生じるほか、社会的信頼も失ってしまいます。
それを防ぐためにも、万全なセキュリティ対策が求められます。
CMSのセキュリティの現状を把握すると同時に、サイバー攻撃の種類や内容、また、どのような対策があるのかを把握しておきましょう。
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CMSのセキュリティは脆い?現状を把握
WordPressに代表されるオープンソースのCMSなどではセキュリティは万全ではなく、不安な点も少なくないと言われています。
それはなぜなのでしょうか?
対策を取るためにも、CMSのセキュリティリスクの現状について把握しておくことが必要です。
企業のホームページはサイバー攻撃の標的となりやすい
企業のホームページはサイバー攻撃の標的となりやすいものです。
WordPressなどセキュリティリスクの高いCMSを利用している企業は多く、中には大手企業も使用しています。
大手企業にサイバー攻撃をしかけ、ファイルを暗号化し解読するための費用を要求するなど有益になりやすい点がサイバー攻撃を受けやすい要因の一つです。
ホームページで収集される情報には価値のある情報も多く、データの入手を目的として攻撃されることもあります。
多くの企業が利用しているWordPressなどのCMSは、様々なプラグインやアドオンがあり、多くのホームページではプラグインやアドオンを利用して便利なサイトを構築しています。
セキュリティが万全ではないプラグインもあり、サイバー攻撃をしかけられやすいといった現状があります。
オープンソースのCMSはセキュリティのサポートが不十分
CMSの中でも、特にオープンソースによるものはセキュリティ体制が不十分であると言われています。
オープンソースのCMSは公的なサポートがないことも多く、サイトのセキュリティが甘くなりがちです。
セキュリティに関する専門知識がないと、セキュリティの重要性やサイトの管理についてのリスクを認識できないことも多いものです。
セキュリティの必要性は理解しても、実際にどのような対策を取るべきかが分からず、そのままになってしまうこともあるでしょう。
セキュリティが甘ければそこが狙われやすく、攻撃を受けやすいのです。
オープンソースでなくてもサイバー攻撃は巧みで、対策を立ててもそれ突破する、といったことが繰り返され、攻撃を受けた企業が弊害を被っているケースは後を絶ちません。
ターゲットは大企業ばかりではない
ニュースで取り上げられるのは大企業が多いものですが、中小企業が安心なわけではありません。
大阪商工会議所・神戸大学・東京海上日動火災保険株式会社の合同調査(平成30年度 中小企業に対するサイバー攻撃実情調査)によると、多くの中小企業がサイバー攻撃を受けていることが確認されています。
しかも、侵入されたことさえも気づいていない企業も少なくありません。
サイバー攻撃に気づいていても、対策には費用や人材教育など、時間やコストがかかることで、実行に移せないのが現状です。
しかし、放置しておけば大きな損害につながる可能性は高いものです。
企業の規模は問わず適したセキュリティ対策を、実現していくことが求められます。
ホームページにおけるセキュリティの重要性
個人のパソコンでもセキュリティ対策をせずにインターネットを閲覧したり、メールの送受信をしたりしていると、ウイルスに感染する、個人情報を入手されるなどの被害を受けることがあります。
膨大で重要なデータを保存・管理する企業においては、サイバー攻撃の標的にされ攻撃を受ければどれくらいの損害が出てしまうか分かりません。
ホームページにおけるセキュリティの重要性を、しっかり把握しておくことが必要です。
個人情報の流出を防ぐ
サイバー攻撃による個人情報など重要なデータの流出は防がなければなりません。
流出した情報がどのように悪用されるか分かりません。
個人情報が漏洩すれば、保有者に迷惑メールが届き詐欺に遭うリスクが高まります。
保有者のクレジットカード番号や銀行口座番号、職業や住所などの情報が不正利用されるリスクもあります。
原因の調査や対応をする人件費もかかり、民事や刑事法の責任も負わなければならないでしょう。
個人情報の漏洩が生じた場合、企業には億単位の損失が生じると言われています。
ウイルス感染などによるデータの改ざんを防ぐ
ウイルス感染などでデータが改ざんされれば、誤った情報が伝わることになります。
誤った情報は、サイトの閲覧者や顧客を困惑させてしまうこととなるでしょう。
データが改ざんされるということにより企業のイメージ・信用の著しい低下につながります。
また、自社のホームページが踏み台などに悪用される可能性も十分に考えられます。
サービス提供の停止などによる被害も大きい
サイバー攻撃を受ければ、サイトが閲覧できない、メールの送受信ができないなどの障害が生じ、サイトでのサービスの提供ができなくなります。
原因を解明し、修正するまでに時間も費用も必要です。
それまでの間、自社の様々なサービスが停止されることとなり、企業は大きな損失を被ることとなるでしょう。
顧客からの信頼を守る
企業がサイバー攻撃を受けた、というニュースが流れれば、顧客は不安になります。
個人情報の漏洩や企業からのDMやメールなどによるウイルス感染は大丈夫だろうか?個人情報が悪用されることはないだろうか?など、不安が大きく膨らみます。
インターネットでのセキュリティの重要性が叫ばれている中、対策をしっかり講じていない企業には、不信感を持ってしまうでしょう。
顧客からの信頼を守るためにも、セキュリティ対策はきちんとしておく必要があります。
サイバー攻撃とは?どのような種類がある?
サイバー攻撃と言われるものには様々な種類があります。
どのような種類があり、どのような攻撃なのか主なものを解説します。
マルウェア
ネットワークに被害を与えるソフトウェアの総称です。
標的とする企業や個人のコンピュータやネットワークに、メールやWebサイトを経由して感染させ、データを破壊したり、消去したりするほか、コンピュータが動かない、処理スピードが遅くなるなど、様々な弊害が起こります。
マルウェアには次のような種類があります。
ウイルス
不正プログラムの一つです。
コンピュータにメールやWebサイトの閲覧経由で侵入させ、感染させることでコンピュータの不具合を引き起こします。
ワーム
コンピュータに感染し不具合を引き起こすマルウェアです。
ウイルスはメールなどを開かなければ問題が生じませんが、ワームは侵入した時点で拡散します。
自己複製が可能で、メールソフトに登録されているアドレスに送信されてしまいます。
スパイウェア
悪意を持ってコンピュータ内の個人情報や閲覧データなどを盗み、外部に送信することです。
コンピュータに不具合などは生じないため、被害に気づきにくいという特徴があります。
ランサムウェア
コンピュータに不正に侵入し、データを暗号化してファイルを開けなくしたり、操作を不可能にしたりして、それらを解除することと引き換えに費用を要求するものです。
また、機密情報を抜き取り、交換することで身代金を要求することもあります。
高い金額を要求できる大企業などが狙われやすいものです。
ゼロデイ攻撃
コンピュータのアップデートや、脆弱性が見つかった場合、それを改善させる修正プログラムが提供されます。
その修正プログラムがない状態を狙って攻撃をしかけてくるものです。
コンピュータやソフトウェアの脆弱性を突くことのできるマルウェアを開発し、ターゲットに感染させ、情報漏洩やシステムをコントロールされるなどの被害が生じます。
DDos攻撃
サーバーに大量のトラフィックを送信し負荷をかけ、システムの機能をダウンさせる攻撃です。
サービスを妨害する目的で行われることが多く、Dos攻撃は一つの端末から行われますが、DDos攻撃は、多数のコンピュータに侵入し、そこから一斉に攻撃します。
そのため被害も大きく、攻撃者を特定しにくいという弊害があります。
SQLインジェクション
SQL(データベースに蓄積した、データを取得したり検索したりする言語)を利用した攻撃です。
Webサイトに不正な命令文を入力し、データベースを改ざん・消去したり、情報を流出させたりできる攻撃です。
フィッシング
実在しないサイトや企業に似せた偽サイト作成し、そのサイトに誘導し情報を入手する攻撃です。
クレジットカード情報やログイン情報など、様々な情報が狙われ、CMSのアカウント情報がターゲットになることもあります。
ブルートフォースアタック
考えられる組み合わせを総当たりすることによりパスワードを解析し不正ログインをして攻撃をしかける方法です。
ツールなどを利用すると簡単にパスワードが解析されてしまいます。
バッファオーバーフロー攻撃
コンピュータのメモリ容量以上のデータを送信し、不具合を生じさせる攻撃です。
ほかのWebサイトへの攻撃に利用される、管理者の権限を奪われて情報が漏洩するなどのトラブルが引き起こされることがあります。
ホームページ・CMSにおけるセキュリティ対策
様々なサイバー攻撃からコンピュータやシステムを守るには、複合的な対策が必要です。
対策の基本となるのは、次の4つです。
- 侵入させないこと
- 外部との送信を防ぐこと
- 内部で拡散させないこと
- 従業員の意識の向上
様々なマルウェアを侵入させない強固なブロックを施すと同時に、万が一内部に侵入してもそれを外部に出さないことで、拡散を防止します。
侵入したマルウェアを内部で活動させない仕組みや対策も重要です。
また、バックアップを取っておくことも忘れないようにしましょう。
様々なセキュリティ対策をしても、従業員の意識が不足していると攻撃を受ける原因となります。
セキュリティ対策を万全にするには、一人ひとりのセキュリティに対する知識と危険性を認識することが必要です。
具体的には、次のような対策があります。
システムを最新にする
CMSやOS、アプリケーションなどのシステムは常に最新版にしておきましょう。
古いバージョンはセキュリティリスクが高い状態で利用することになります。
アップデートをすることで、セキュリティ性能も高くなります。
修正プログラムなどの提供も、できるだけ迅速に適用させましょう。
アップデートや修正プログラムの適用を怠ると、その隙を狙われやすくなります。
サイバー攻撃のターゲットとならないためにも、システムは常に最新版にしておくことです。
プラグインの導入は慎重に
様々なプラグインを利用できるのがオープンソースのCMSのメリットですが、必要以上にプラグインを導入するのは控えましょう。
プラグインの中にはセキュリティ対策が万全ではないものも多く、サイバー攻撃のターゲットとなりやすいものです。
導入する際はセキュリティ対策のチェックと、本当に必要なものかどうかを検討しましょう。
導入後も必要のないプラグインがあれば、すぐに削除することです。
複雑なパスワードを作成し定期的に変更する
パスワードは簡単なものだと、数秒で破られてしまうと言われています。
破られないためには、英字・数字・記号などを組み合わせた、より複雑なパスワードを作成しましょう。
また、定期的に変更することも安全性を高めるために必要です。
WAFを利用する
WAFとは、Webアプリケーションレベルのセキュリティを強化できる対策です。
特に、バッファオーバーフローやSQLインジェクション、クロスサイト・スクリプティング、ディレクトリトラサーバルなどといった攻撃を防ぐことが可能です。
WAFはネットワーク層やOS層の監視と検知だけでなく、Webサーバーやデータベースの前面で通信を解析し、不正プログラムやアクセスをシャットアウトしてくれます。
そのため、特定のサイバー攻撃だけでなく、多様化したサイバー攻撃を防ぐことが期待できます。
WAFは、クラウド型、アプライアンス型、ソフトウェア型といった提供タイプがあります。
クラウド型
ベンダー側が提供するものをクラウド経由で利用するタイプです。
専用機器の購入も必要なく、アップデートなどはベンダーが行うので、企業内で対応する必要がありません。
導入もしやすく、稼働開始が早い点もメリットです。
ただし、ベンダーによって対応できる攻撃の種類や質が異なるので、業者選びは慎重に行うことが必要です。
アプライアンス型
WAF専用サーバーを企業のWebサーバーの直前に設置し運用します。
運用は自社で行うため、専門知識が必要です。
スキルのある人材育成が必要ですが、より企業に適したセキュリティ設定ができるでしょう。
ソフトウェア型
ネットワークサーバーなどにソフトをインストールして運用します。
専用機器も必要なく、ネットワーク構成の変更も不要ですが、すべてのサーバーへのインストールが必要です。
クラウド型CMSを選ぶ
オープンソース型はセキュリティ対策も自社で行わなければならないものが多いですが、クラウド型であれば、ベンダー側がセキュリティ対策をサポートしてくれます。
アップデートなどもベンダー側が行ってくれるので、自社での負担が軽くなるでしょう。
セキュリティ対策を含め、CMSを作成するなら、「FREE CODE(フリーコード)」おすすめです。
万全なセキュリティ体制で、SEOに強いサイトを作成します。
セキュリティレベルの向上には外部の活用も有効
サイバー攻撃は年々複雑で多様化しています。
CMSのセキュリティ対策は、それらの攻撃を防いでいかなければなりません。
そのためには、専門的知識が求められます。
自社での人材で対応できればそれに越したことはありませんが、それができない場合は、外注の活用を検討した方がよいでしょう。
従業員のセキュリティ意識を高める
セキュリティ対策の実施、維持運用には、従業員の高い意識なしではできません。
セキュリティに対する知識がない、リスクを知らないといった状態では、不審なメールを安易に開いたり、何も確認せずに外からWi-Fiを利用して社内のネットワークにアクセスしたりしてしまうでしょう。
そのような行為は、マルウェアの侵入を簡単に許してしまうことになります。
社内ではセキュリティに関する教育を進め、社内でのルールを作成することをおすすめします。
セキュリティ対策の重要性を認識し自社に適した方法を検討しよう
個人のパソコンにおいてもセキュリティソフトの導入は必須です。
企業のCMSとなれば、重要な情報を持ち、それを漏洩させるわけにはいきません。
また、サイバー攻撃をされることで、サービスの停止や修繕などによって莫大な損害を被ることも避けなければなりません。
そのためには、万全なセキュリティ対策が必要です。
近年のサイバー攻撃は複雑で多様化し、専門知識がないと攻撃を受ける可能性が高くなります。
企業内のCMSに適したセキュリティ対策をするためには、従業員の教育や専門的知識を持つ業者に依頼するのも一つの方法です。
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被害を受けてからでは遅いので、早急に自社に適したセキュリティ対策を検討しましょう。
「世界中のコミュニケーションをクラウドで最適に」することをミッションとして掲げ、2000社以上の法人向けのデジタルコミュニケーションとデジタルマーケティング領域のクラウドサービスの開発提供を行う防災先進県静岡の企業。1977年創業後、インターネット黎明期の1998年にドメイン取得し中堅大手企業向けにインターネットビジネスを拡大。”人と人とのコミュニケーションをデザインする”ためのテクノロジーを通じて、安心安全で快適な『心地良い』ソリューションを提供している。
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- デジタルマーケティング支援
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