HTMLタグの工夫でSEO効果がある?最低限やりたい8つの対策を紹介
2021/11/29
SEO対策をするなら、HTMLタグの記述方法が気になるかもしれません。
よくいわれるのが、HTMLタグの工夫で検索順位が変わるというものです。
昔から使われてきたSEO対策の手法ですが、今でも効果があるのでしょうか。
SEO対策に関心のある人が知っておきたい、HTMLタグとSEOの関係性を紹介します。
現状はどうなのか理解して、正しくHTMLタグを使うようにしましょう。
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HTMLタグを工夫するのはSEOに効果がある?
Webサイト作成で気になるのは、SEO対策でしょう。
検索エンジンからの流入を考えるなら、サイトでのSEO対策は必須となります。
そこで注意したいのが、HTMLタグの工夫です。
HTMLタグを工夫することでSEO効果が期待できるのか見ていきましょう。
HTMLタグとは検索エンジンのためだけのものではない
そもそも、HTMLタグは、文字や画像などをマークアップして人が閲覧・認識しやすくするための目的があります。
文字だけが続くWebサイトは、読みにくくなってしまうでしょう。
だからこそHTMLで文字や画像を正しく整列させ、読みやすくします。
また、視覚障がい者向けに読み上げる機能としても、HTMLタグが使われています。
音声ブラウザや、点字ディスプレイと組み合わされたスクリーンリーダーなどの支援デバイスが、HTMLで書かれた文書構造を解釈することで、Webサイトの情報を伝えます。
このようにHTMLタグは検索エンジンのためだけでなく、全てのユーザーが正しく情報を得るためにも、正しく記載する必要があるでしょう。
HTMLタグの工夫だけがSEO対策ではない
ひと昔前までは、HTMLタグの工夫で検索順位が変わることもありました。
そのため、どれだけ綺麗なコードを書くかを重視していた人もいたほどです。
ただし、そのような状況があったのは今から10年以上も前の話です。
現在は検索エンジンの性能が向上しているため、HTMLタグの工夫だけで検索上位になるわけではありません。
Googleのアルゴリズムも日々変化しているため注意しましょう。
現在は、HTMLタグの工夫よりも、コンテンツの充実度やユーザーの満足度が重視される傾向があります。
たとえHTMLタグが正しくても、コンテンツの中身が役に立たないものなら、SEO効果は期待できません。
近年はWebサイトにおける重要項目が変わっているため、HTMLタグだけでSEO対策ができるとは考えないほうがいいでしょう。
SEO対策でおすすめのHTMLタグの記述方法
前項目でHTMLタグの工夫でSEO効果は期待できないと説明しましたが、今でもSEOに関連するタグは存在しています。
SEO対策をしたいと考えているなら、特に影響しやすいタグの工夫をしましょう。
全部で8つのタグの特徴と、SEO対策のコツを紹介します。
titleタグ
titleタグは、検索エンジンのインデックスに影響を与えるタグです。
検索エンジンはこのタグを参考に、検索結果のタイトル部分をどう表示するか参考にしています。
簡単に説明すると、タイトルタグ部分は、検索したユーザーが最初に見る部分です。
ユーザーがクリックするか比較する部分のため、表示される内容を工夫することで、クリック率を向上させることができます。
タイトルタグは、以下のように工夫しましょう。
- 文字数は35文字前後にする
- コンテンツの中身が一目でわかるようにする
- ページの内容に沿ったタイトルにする
検索結果に表示されるタイトルは、パソコンとスマホで表示される文字数が異なります。
一般的には、35文字前後がおすすめです。
文字数が多くなると、後半の部分が省略されてしまいます。
重要な文字は前の方に入れてください。
タイトル名は、ユーザーがクリックしたくなるものにしましょう。
ユーザーに響くキーワードを入れると、クリック率がアップしやすくなります。
ただし、タイトルとコンテンツに乖離がある内容は避けてください。
ユーザーを騙してクリックさせたとしても、ユーザーが求める情報がコンテンツ内にないと離脱率が高くなるためです。
hタグ
hタグはコンテンツの構成に必要なHTMLタグです。
「h1」「h2」「h3」などのタグをつけることで、クローラー(検索エンジンの巡回ロボット)の構成を把握することができます。
hタグでは、以下のポイントに注意しましょう。
- h1タグは1ページ1個
- 1~6まで数字順に並べること
- 見出しに重要なキーワードを含める
章が変わるときは、新たにh2タグを設けます。
hタグを使うと文字の大きさが変わりますが、文字の変更には使わないでください。
また、hタグ中に重要なキーワードを含めると検索エンジンが認識して、流入するキーワードが増える場合があります。
ただし、本文と関係ないキーワードを含めても効果はありません。
metaタグ
metaタグも、タイトルタグ同様に検索結果に影響を与えるタグです。
検索結果のタイトルの下の文章は、metaタグ内の文章が引用されています。
ただし、必ず同じ文章になるというわけではありません。
metaタグ内に設定した文章は、ページ上に表示されません。
また、SEO対策で重要なmetaタグは、以下の2か所です。
- keyword
- description
「keyword」の部分は、ページで重要なキーワードを数個設定します。
特定キーワードの上位表示を狙いたい場合に設定してください。
「description」は、サイト説明文のことです。
検索結果のタイトル下に表示される部分で、同じく重要なキーワードを含めるといいでしょう。
ただし、近年ではmetaタグのSEO上の重要性は低くなっているともいわれています。
キーワードを詰め込んだとしても検索結果に影響を与えるかは不明です。
検索エンジンに情報を伝える意図で、metaタグを設定するようにしましょう。
aタグ
aタグは、リンクのためのタグです。
外部リンクまたは、内部リンクでもaタグを使用します。
また、リンクが貼られているページ同士の関連性もSEOで評価されています。
aタグは、以下のポイントに注意してください。
- リンクテキストにキーワードを入れる
- SEO評価を受けたくない時は専用タグを使う
リンクテキストに含まれるキーワードは、SEO評価に影響する部分です。
検索エンジンがどのようなページにリンクを貼っているのか判断することができます。
また、リンク先ページでSEO評価させたくないときは、「no follow」タグを加えてください。
リストタグ
リストタグは、箇条書きや数字付箇条書きに使用するタグです。
見出しと同様に、検索エンジンがコンテンツの構成を理解する要素です。
リストタグは、以下の2種類があります。
- 箇条書き:ul
- 数字付箇条書き:ol
箇条書きされている文字は、「重み付けに差がない並列の情報である」と検索エンジンが文章の意図を理解しやすくなります。
また、数字付箇条書きは、順番を示す場合に有効なタグです。
また、文字が整列されて見やすくなるため、ユーザビリティもアップするでしょう。
複数の項目を説明する場合では、文字を並べるのではなくリストタグを使うと見やすくなります。
数字が付いている場合でも、ユーザーは順番を把握しやすくなります。
pタグ
pタグは、段落を作る際に使うタグです。
検索エンジンにコンテンツの構造を伝えるため使用しましょう。
pタグを使用すると段落が設けられ、行間を調節することができます。
用途を混同されるタグとしてbrタグがあります。
brタグは改行の際に用いるもので、段落を区切る場合ではpタグを使用してください。
どちらを使用しても、見た目が同じになるため混同されている場合があります。
きちんと目的に合わせて使わないと、検索エンジンが判断に迷うかもしれません。
たとえば、1つの段落内に改行する場合は、brタグを使用してください。
pタグを使用すると文章がひと塊と認識されます。
brタグを多用してしまうと、検索エンジンはどこが文章の区切りなのかわからなくなってしまいます。
また、リストタグとも混同されやすいため、正しく使い分けましょう。
alt属性
alt属性は、画像の説明の部分です。
この部分に文章を入れることで、画像検索でalt属性が表示されます。
特に画像検索される場合には、alt属性がSEOで重要となってくるでしょう。
また、音声での読み上げ時にも、画像の代わりにalt属性の情報が使われています。
ほかにも、通信エラーなどで画像が表示されない場合にもalt属性が引用されます。
検索エンジンは画像の内容を正しく読み取ることは難しいため、alt属性で情報を正しく伝えなければなりません。
具体的にどんな文章を入れるかは、画像の検索意図によって異なります。
「〇〇の写真」など意味が伝わるように設定してください。
グラフの場合は、表を使ったマークアップも併用するといいでしょう。
canonicalタグ
canonicalタグは、サイト内で重複コンテンツを伝えるためのタグです。
同じ情報が含まれているページを指定することで、どちらが重要なページなのか検索エンジンに認識させることができます。
たとえば、以下のような場合に使用しましょう。
- wwwありなしが混在している
- 同じ内容で複数のURLがある
- パソコンとスマホでURLが違う
canonicalタグを使用すると、リンクの評価を1つに集めることができます。
複数のURLを使い分ける場合に使用するようにしましょう。
ただし、設定を間違えると、ページそのものが検索結果に表示されないことがあります。
記載するのは、重複したメインのページとその他のページです。
それぞれのページのhead内に記述するようにしてください。
URLの部分は、メインページのURLにしましょう。
HTML記述ミスはSEOの評価を下げる?
HTMLタグの使い方を紹介しましたが、人によってはタグの使い方に不安があるかもしれません。
もしHTML記述ミスがあったら、SEO評価は下がってしまうのでしょうか。
以前は綺麗なコードが重要だとされていましたが、現在はどうなのか疑問に感じる人もいるでしょう。
記述ミスがあってもある程度は判断できる
HTMLによるマークアップは、検索エンジンに正しい情報を伝えるのに役立ちます。
しかし、HTMLの記述にミスがあっても、検索エンジンはある程度は補正をしてページを見てくれます。
特に補正をしてくれるのはGoogleです。
上記で紹介した重要なタグは正しく記述するのに越したことはありませんが、万が一ミスがあってもGoogleは補正してページ評価の判断をしていると考えられます。
ただし、タグを閉じ忘れてしまうと、ページの表示が崩れてしまう恐れがあります。
HTML記述ミスでSEO評価が下がらなくても、ユーザーの読みやすさが低下してしまえば、離脱の恐れがあるため注意してください。
ブラウザによる表示も異なることがあるため、公開前に表示が崩れていないかはチェックするようにしてください。
SEO対策で注意したいこと
SEO対策では、HTMLタグの記述方法よりも重要なことがあります。
近年、検索エンジンはコンテンツを重要とするようになりました。
検索エンジンからの流入を求めるなら、次に紹介する点に注意してください。
ユーザーが必要とする情報が含まれているか?
SEOで重要なことは、第一にユーザーが必要とする情報が含まれていることです。
良いコンテンツ作りには、ターゲットニーズを把握するところから始めましょう。
ユーザーが知りたいことは何なのか、本当に求めている答えは何なのかを考えます。
以前は、被リンクが集まるコンテンツが良いコンテンツだとされた時代もありました。
今でも被リンクは重要ですが、操作されたリンクは意味がありません。
それよりも、良いコンテンツ作成を心掛けて、自然と被リンクが集まるコンテンツ作成を目指すようにしてください。
たとえば、Googleが掲げる良質なコンテンツは以下のものがあります。
- サイト内に重複記事がない
- スペルや文法ミスがない
- 独自のコンテンツであるか
- 外注による量産記事ではない
- 広告がメインになっていない
モバイルファーストインデックス
SEOで重視したい要素のひとつが、モバイルファーストインデックスです。
モバイルファーストインデックスとは、スマホ向けページをもとに検索順位を決めるGoogleの見解のことです。
近年では、半数以上がスマホからサイトを閲覧しているともいわれています。
今まではスマホ用サイトの作成を無視していても問題は大きくありませんでしたが、これからの時代は、スマホの閲覧に最適化されたWebサイト作成が必須とも言えます。
強調スニペット対策をする
検索エンジン対策のひとつとして、強調スニペット対策があります。
強調スニペットとは、検索結果の上部に表示される部分のことです。
検索1位のサイトより上位表示されるため、SEO対策として注目されています。
強調スニペットは、自分で掲載をコントロールすることはできません。
ただし、ユーザーが求める情報が簡潔に説明されている部分があるなら、十分掲載される可能性はあるでしょう。
実際に強調スニペットの掲載事例を確認してみてください。
表示項目には限りがあるため、短い文でユーザーが求める答えを提示するように心掛けてみましょう。
Google以外の検索エンジン対策も考慮する
検索エンジンといえばGoogleを思い浮かべますが、ほかにも検索エンジンは多数あります。
Google以外の検索エンジンでは、今でもHTMLタグが重視されているかもしれません。
検索エンジンからの流入を考えるなら、1つに絞るのは得策ではないでしょう。
「Bing」など複数の検索エンジン対策を考えるなら、HTMLタグは正しく記述するよう注意してみてください。
HTMLタグによるSEO対策の前に知っておきたいこと
ここまでHTMLタグとSEOの関係性をお伝えしてきましたが、SEO対策をするならいくつかの注意点があります。
効果が出るまで時間がかかるため、計画的に進めていくようにしましょう。
SEO効果は時間がかかる
SEO対策は、短ければ1か月くらいで効果が出ることもありますが、新規サイトであれば評価されるまで半年ぐらいかかることもあります。
SEOの評価に時間がかかるのは、ユーザーにコンテンツが広まり評価されるのに時間がかかるためです。
また、SEOは自分のサイトだけでなく、多数のサイトが評価対象です。
狙ったキーワードによっても評価が変わってくるため、対策をしたからといってすぐに結果が出るとは考えないようにしましょう。
SEO効果が出るまでの資金計画が必要
長期的なSEO対策をするとなると、時間も費用もかかってきます。
また、コンテンツは作成して終わりではなく、修正が必要です。
SEOで結果が出なければ、問題点を洗い出し修正する必要があります。
PDCAを回しながらコンテンツを作成するためにも、長期的な資金計画を立ててください。
SEO対策する目的を明確に
やみくもにSEO対策をしても、結果が見えにくくなるでしょう。
Webサイトを運営する目的を明らかにして、どの施策が必要なのかを明確にしてください。
たとえば、PVを伸ばしたいのではなく、CVを高めたい目標の場合があるでしょう。
この場合は、アクセス数にこだわる必要がなく、CV率を高める対策が重要になります。
目標に合わせてSEO対策も変わってくるため、まずはどんな目的でサイトを運営するのか把握するようにしてください。
SEO対策のHTMLタグの工夫は最低限だけやろう
近年では、検索エンジンの性能が向上したため、HTMLタグによるSEO効果はそれほど重要ではなくなりました。
ただし、HTMLタグで検索エンジンに正しい情報を伝えれば、検索結果に影響を与えることはできます。
また、Googleが掲げる経営方針にも、ユーザーファーストの項目があります。
HTMLタグに注目しすぎてコンテンツが不十分になるより、ユーザーの必要な情報を含めるSEO対策をするようにしてください。
なお、当社SEO対策ツール「SEOロボ」では大手検索エンジンに対応したサイト分析が可能です。
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