CMSとはどんなもの?種類と特徴、選び方を解説
2021/10/27
自社ホームページやブログを担当しているものの、1ページごとの更新やデザイン変更が面倒に感じる人もいます。
更新の手間を減らし効率をあげるにはCMSの導入が便利です。
これからCMSの導入を検討したい人のために、CMSとは何か・CMSの機能や種類・自社に合った選び方・おすすめのCMSを紹介します。
自社ホームページやブログを見直しつつ、予算と照らし合わせて最適なCMSを選びましょう。
index
CMSとは
CMSとはContents Management Systemの略で、ホームページなどサイトを構成するコンテンツを効率よく管理する仕組みをいいます。
サイト内で扱う文章や画像、プログラムは、全て手動更新の場合1ページずつファイルを開いて手直ししアップロードする必要があります。
ページ数の多いサイトほど手間は膨大になり、更新頻度をあげたくてもあがらないケースもあります。
CMSを導入するとそれまで手作業で行ったコンテンツ管理を、一部分だけ取り出して更新できます。
CMSはコンテンツをパーツごとに管理するため、1ページ丸ごとの修正は不要で更新作業の手間を減らせます。
HTMLやCSSなどの知識が全くない人、初級レベルの人も、見たままの形で記事投稿や内容更新ができスムーズにとりかかれるはずです。
CMSでできること
「CMSを使うと便利そう」「ぜひ使ってみたい」と感じたときは、具体的にCMSでできることをチェックしましょう。
多くのCMSに期待できる基本機能や自社サイトはCMS向きかの判断ポイントを簡単に説明します。
CMSの基本機能
CMSはサイトに必要なページづくりから編集、管理、アクセスアップまでをカバーしたツールです。
項目にわけてさらに詳しい基本機能を紹介します。
ページ新規作成・編集
サイトやブログのデザイン・レイアウトが用意されており、公開中のテンプレートなどから選んで使うことができます。
自分で微調整できる機能も備えたCMSもあり、慣れてくるとサイトデザインの自由度がアップします。
更新作業頻度で最も多い、文章や画像、動画の新規作成と編集を手軽にページごとに行え、さらなる売上アップや問い合わせ増加のために自社サイトへ通販ページや問い合わせ窓口の追加も可能です。
更新履歴もCMSが管理するため、現在の更新でうまくいかなかった部分は以前のバージョンに戻しての公開もできます。
サイト管理
管理画面から各ページを更新できるようにされており、ページ数が多く複雑なサイトも各種項目をスムーズにチェック・更新可能です。
各項目とは、
・サイト内ページの共通パーツにあたるメニュー・ヘッダー・フッター・サイドバーなど
・画像の新規追加・差し替え・トリミング・ページごとの画像挿入など
で、まとめて操作ができます。
契約中のCMS公式サイトにつながると、新テンプレートや機能増強プログラムのダウンロードサービスがあり、常に新しい状態・機能を増強した状態で作業ができるものもあります。
期間限定の情報を掲載したページは終了とともに非公開にしますが、CMSは公開と非公開の切り替えも簡単で、パスワード保護や日時指定でのページ公開予約機能がついたCMSもあります。
複数サイトの管理担当者は、全て自分だけで行うと作業時間が膨大になりますが、CMSを導入すると管理者権限の割り当てができ、責任分野をはっきりさせて複数での運営することも可能なCMSもあります。
ページのアクセスアップ
サイト内ページへのアクセス状況をはじめ、必要な情報を集め見やすい画面表示で閲覧できます。
Googleとの連携によりさらに詳しいアクセス解析に加え、プロモーション機能との連携も可能で、SNSでの拡散を促す各種SNSボタンの設置も手軽に行えます。
CMS導入に向いているサイト
常に新しい情報の提供が求められ頻繁な更新が必要なサイトほど、CMSの特徴を生かせます。
リアルタイムな情報発信が必要で、自社には知識と技術のある担当者を置けないため外注している場合は、CMSを導入すると経費削減につながります。
多少Webサイト運営の知識があれば運営可能になり、ホームページ制作管理会社へ依頼しなくてもサイト管理ができるためです。
既に管理者が社内にいてもページ数が多いと作業量が多いですが、CMSにより効率化でき、残業時間の減少にもつながります。
複数の部署で別々のサイト内ページを管理する場合、更新したい内容がどの部署の担当かがすぐにわかり、デザインやナビゲーションの統一にも役立ちます。
CMS導入にそれほど向かないサイト
頻繁な更新の必要がなくページ数も少ない場合、ひとつひとつhtmlを書き換える更新のままでもあまり差はありません。
独自のデザイン性が必要なサイトは、テンプレートを用意されたCMSでは対応が難しく、専門の制作会社への相談がおすすめです。
CMSを導入するとページがやや重くなり、表示速度を最も求める場合も避けた方が良いかもしれません。
個人情報や企業機密など、高レベルのセキュリティが必要なサイトはCMS提供サイトに任せず自社での対応をおすすめします。
CMS導入が難しいケース
CMS導入が難しいケースとして外部サービスの利用を禁じる組織、担当者のリテラシー不足があります。
行政機関や金融機関は特に高度なセキュリティが必要なため、外部サービスの利用そのものが不可のケースがあります。
CMSの中でも人気のツールはサイバー攻撃を受けやすく、リスクを減らすためにCMSの利用は避けた方が良いです。
作業が手軽で運用しやすいCMSですが最低限でも初心者レベルのITリテラシーは必要で、全く知識がなければ担当者の教育が必要です。
サイト運用のできる人材に育つまで教育費がかかり、その費用や時間をとれない企業には導入が難しくなります。
CMSの種類と特徴
CMSとは一律ではなく、サイト規模などに応じた種類があります。
適したサイト規模を紹介しつつ、CMSの種類を3つ紹介します。
商用パッケージ型CMS
中規模から大規模サイト向けのCMSで、システムベンダーが提供します。
もしセキュリティ面で問題が生じても保証があるなど、充実したサポート体制のあるCMSです。
Adobe Experience Manageなどがあてはまり、企業規模が大きくある程度のセキュリティは必要なサイトに適したCMSです。
費用はかかるものの安全面も重視したサイトづくり・運用をしたい場合におすすめです。
オープンソース型CMS
小規模サイト向けで、CMSの本体コードを公開しているタイプです。
例えばWordPressなどライセンス料金のかからないCMSで、Webサイト運営にあまり費用をかけられない場合でもCMSを導入できます。
多くの企業などが使うため、ネット検索で関連情報を多数見つけられるところも特徴です。
ページが少なめのサイト、万全のセキュリティがそこまでなくても良さそうなサイトは使いやすいですが、ハッカーの攻撃にあう可能性が高く定期的なサイト診断が必要です。
フルスクラッチCMS
そのサイトのために独自開発したCMSで、自社に必要なデザイン・仕様・基幹システムの連携を反映したものです。
自社だけのためのCMSのため、使い勝手は最も良いですが、高コストでCMSの変更が難しいなどの特徴もあります。
外注でフルスクラッチCMSの開発を依頼すると費用は高くなりがちで、社内でこだわりのカスタマイズをしたい場合は適しています。
自社に合ったCMSの選び方
自社サイトの運用をしやすくするためのCMSですが、選び方を誤ると逆に複雑になり操作しづらいと思うかもしれません。
自社サイトに合ったCMSを選ぶために、次の5つのポイントをチェックしましょう。
サイトの目的に合っているか
CMSは例えば通販サイト・メディアサイト・コーポレートサイトなど、目的別につくられています。
それぞれの用途に特化したつくりのため、目的がはっきりしないうちにCMSを決めると後悔するかもしれません。
既に運用中のサイトがあればどの目的が重要か判断し、これからサイトづくりも行う場合は何のためのサイトか決めてCMSを導入し、スタートしましょう。
運用しやすいか
サイト制作したあと複数の自社スタッフで管理するとき、だれでも使いやすいか事前に確認します。
直感的な作業ができて管理画面がわかりやすいCMSを選ぶと、作業時間がかかりすぎずミスの発生を抑えられます。
CMSの中には無料期間や体験版を提供するものがあり、先にトライアルしてから導入すると確かです。
PDCAを行いやすいか
複数でのサイト管理に限らず、サイト運用はPDCAサイクルが問題なく回せる状態が必要です。
CMSを選ぶときにPDCAに関する機能があるタイプを選ぶとスムーズです。
具体的な機能例として、訪問者データ解析機能・リード管理・問い合わせなどのフォームカスタマイズなどがあり、自社サイトに必要な機能はあるか確認して決定しましょう。
連携はスムーズか
サイト運用は他部署との連携も必要で、例えば営業部門とのやり取りや複数のアプリケーションとの連携が必要な場合もあります。
SNS・Googleアナリティクスとの連携をはじめ、MAツールやSFAとの連携まで可能なCMSも存在します。
複数のツールをそれぞれで管理すると手間がかかりミスもおきやすいため、まとめてCMSで管理すると効率よくマーケティング施策を最適化できます。
サポート・セキュリティは万全か
サポート体制やセキュリティレベルはCMSにより異なるため、自社サイトに求めるレベルを備えているか確認して契約しましょう。
運用スタッフのIT知識が初心者程度で勉強中の場合、サポート体制の充実したCMSを選んだ方が困ったときに尋ねられ、トラブル対処も行ってもらえるため安心かもしれません。
スマホ・パソコン・タブレットなど、あらゆるデバイスからのアクセスを問題なくできるよう、マルチデバイス対応があるかのチェックも忘れずに行います。
おすすめCMS11選
「IT初心者でも見栄えの良い機能的なサイト運用ができる」と、CMSを利用する企業は増えています。
需要の高いCMSはあらゆるタイプが登場しそれぞれに強みがあるため、選択を迷ってしまう人もいます。
この章ではおすすめのCMSを無料ならではの観点、有料ならではの観点にわけ、ピックアップしました。
自社サイトの目的やサイト運営にかけられる予算、担当スタッフのレベルなどと照らし合わせてチェックしてみてください。
無料で利用可能で、レンタルサーバーの管理ページ内にあらかじめ導入されているCMSも
CMSは便利なツールですが無料で利用できるタイプも存在します。
初めてCMSを使う場合、どのようなものかを知りたいときにも気軽に試せる無料CMSです。
無料CMSは有料CMSと比べて機能の幅が狭くなりますが、サイト規模などからその内容で十分の場合もあります。
気になるツールがいくつもあるとき、何をポイントに決定するか決めてから検討すると選びやすいです。
WordPress(ワードプレス)
オープンソース型のCMSで、世界的に最も使われている管理システムです。
豊富なテーマテンプレートがあり自由に選んでデザインを変更できるほか、プラグインを使ってあらゆる機能も導入できます。
プラグインとはWordPressでつくったサイトへ簡単に機能を付け足せる仕組みで、例えば目次の自動表示・投稿画像の自動圧縮・お問い合わせフォーム設置・バックアップなどがあります。
自社サーバーへインストールまたはレンタルブログを利用してスタートします。
最近ではレンタルサーバーの管理ページ内にあらかじめWordPressが入っており、クリックするとすぐに使える場合もあります。
Jimdo(ジンドゥー)
日本語で使えるCMSツールで、会員登録はメールアドレスを利用しすぐにホームページを開けます。
無料版は広告枠が必ず設置されるものの、おしゃれでデザイン性が高く個人で使うにはそれほど問題のないCMSです。
企業で導入する前にCMSを試してみたい場合に便利で、使いやすいと感じれば有料版を企業で取り入れてみましょう。
管理画面は視覚的でサイト画面を見ているように更新作業ができ、サイト管理が初めての人でも管理しやすいCMSです。
Ameba Ownd(アメーバ オウンド)
ホームページ運用初心者でも使いやすいCMSで、10ページまでの簡単なサイトを無料でつくれます。
テンプレートに沿って多少調整できる程度のため、あまりデザイン変更をせず記事投稿を続ける場合には使いやすいです。
拡張機能はありませんが、HTMLで問い合わせフォームの設置は可能です。
例えばformrunなどでフォームをつくり、Ameba Owndで作成したサイトのHTMLに埋め込めばできあがります。
有料だからこそ導入するメリットがたくさん!セキュリティが充実しているCMS
有料CMSは無料CMSよりもサポート体制とセキュリティが充実しています。
基本機能が豊富で、Webサイト制作や運営が初めてでもスムーズに始めやすくなっています。
a-blog cms(エーブログシーエムエス)
公式サイトには高い安心感があるとの声もあるa-blog cmsは、あたたかみのある落ち着いたデザインが特徴です。
コンテンツそれぞれで、サイト管理・運営初心者が見て自分もできそうと思えるつくりになっています。
サポート体制が充実しており、運営会社自ら対応するだけでなく、トラブルシューティングをビデオ通話で教えてくれるなど、手厚いサービスを受けられます。
運用は直感的に操作可能な入力方式のため、記事執筆に不慣れな人もコンテンツを入れやすいつくりです。
導入に関する問い合わせは無料のため、検討中の人は利用してみましょう。
BiNDup(バインドアップ)
月額料金で使えるCMSで、操作が簡単なためウェブサイト運用初心者も使いやすいツールです。
操作が簡単でありながらデザインにもこだわれる機能が備えてあり、自社らしいサイトづくりができます。
スマホ対応のテンプレートもあるため、マルチデバイス対応のサイトを簡単に準備できる特徴があります。
料金コースは3つありますが、初年度無料のエントリーコースはGoogleで表示されない可能性があるため、基本コースでの契約がおすすめです。
Google Analyticsに加えてGoogle Search Consoleとも連携可能で、アクセス解析しやすく集客に役立つ情報収集に便利です。
ferret One(フェレットワン)
大手企業も利用する、サーバーまで含んだオールインワンパッケージのCMSです。
既に外部サーバーを利用中で移行する場合は、そのまま外部サーバーを使い続けることもできます。
コーディング不要でサイト作成・編集ができてアクセス分析や顧客管理にも対応するため、担当者の負担軽減につながります。
契約は1年ごとで導入セミナーの開催があり、検討中の人は参加すると自社に合うか考えやすくなります。
FREE CODE
当社でも、CMSツール「FREE CODE(フリーコード)」を提供しております。
コンテンツマーケティングに役立つ、充実したホームページ制作をお手伝いいたします。
CMSとは何かを知りコンテンツ運用しよう
CMSはWebサイトの詳しい知識がなくても作成や運用を始められるツールです。
担当者になったものの何をすべきかわからない場合、有料CMSを選んで手厚いサポートを受けながら進めてみましょう。
自社サイトやブログを作成・運用する目的を初めにはっきりさせると、CMS選びからサイト作成・運用までがスムーズです。
CMSの中には無料期間や体験版の提供を行うものもあり、初めて利用する人はいくつか試すと使い方を理解しやすいです。
既に自社サイトを運営中で更新作業を効率化したい人にもCMSはおすすめですので、ここで紹介した無料・有料CMSを参考に自社に適したCMSを利用してください。
FREECODEは、定額で必要なツールを網羅したCMSを提供しています。
初めてCMSを導入する人、より充実したコスパの良いCMSを使いたいと思う人におすすめです。
「世界中のコミュニケーションをクラウドで最適に」することをミッションとして掲げ、2000社以上の法人向けのデジタルコミュニケーションとデジタルマーケティング領域のクラウドサービスの開発提供を行う防災先進県静岡の企業。1977年創業後、インターネット黎明期の1998年にドメイン取得し中堅大手企業向けにインターネットビジネスを拡大。”人と人とのコミュニケーションをデザインする”ためのテクノロジーを通じて、安心安全で快適な『心地良い』ソリューションを提供している。
- 事業内容
- デジタルマーケティング支援
デジタルコミュニケーションプラットフォーム開発提供 - 認定資格
- ISMS ISO/IEC27001 JISQ27001認定事業者(認定番号IA165279)
プライバシーマーク JISQ15001取得事業者(登録番号10824463(02))
ASP・SaaSの安全・信頼性に係る情報開示認定事業者(認定番号0239-2004)
- 2024.04.25
6/13(木)【オンラインセミナー】WEBを使いこなして新規獲得数アップ ~アクセス数を増やす方法~ - 2024.03.11
5/9(木)【オンラインセミナー】成果の出る!リクルートサイトの構築方法セミナー - 2024.03.06
4/11【オンラインセミナー】知らないと損する!未経験から始めるデジタルマーケティング成功プロセス - 2024.03.01
3/13【共催ウェビナ―】今からでも遅くない!Web活用で新規獲得数をアップするデジタル営業入門講座 - 2024.02.16
3/7【オンラインセミナー】知らないと損する!未経験から始めるデジタルマーケティング成功プロセス - 2024.04.25
6/13(木)【オンラインセミナー】WEBを使いこなして新規獲得数アップ ~アクセス数を増やす方法~ - 2024.03.11
5/9(木)【オンラインセミナー】成果の出る!リクルートサイトの構築方法セミナー - 2024.03.06
4/11【オンラインセミナー】知らないと損する!未経験から始めるデジタルマーケティング成功プロセス