オウンドメディアのマネタイズは可能?適した方法と手順を紹介
2021/10/27
オウンドメディアは企業のマーケティングに必要な媒体のひとつで、自社ホームページやSNSアカウント、パンフレットなどを指します。
ユーザーや見込み客のために用意しますが、マネタイズして利益を上げることができます。
このページではオウンドメディアでマネタイズするメリットとデメリット、方法、手順を紹介します。
自社のオウンドメディアに適したマネタイズ方法を検討し実行してみてください。
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オウンドメディアのマネタイズは可能?
直接的な広告を嫌がる風潮がある現代で、オウンドメディアでマネタイズしても問題はないでしょうか。
オウンドメディアが持つ本来の目的を確認し、マネタイズのメリットとデメリットを把握した上で、適切な施策を行いましょう。
オウンドメディアの本来の目的
企業がオウンドメディアを運用する目的は以下の5つです。
- 商品やサービスの販売
- 商品やサービス、企業の認知度向上
- ブランディング
- リード獲得(潜在リードも含む)
- サービス利用者の増加
直接オウンドメディアで利益を得る目的から、間接的に利益獲得を目指す目的まで幅広くあります。
企業活動は売上をあげて利益の追求と社会貢献が目的であり、オウンドメディアでマネタイズすることに問題はありません。
オウンドメディアでマネタイズすることは副次的効果との意見も
オウンドメディアの目的を、企業が展開する事業や採用の課題解決手段のみとする場合、オウンドメディアのマネタイズはあくまで副次的な効果との意見もあります。
オウンドメディアはマーケティングやブランディングのためのツールとし、直接的な広告は避けた方が良いとの声です。
しかし問い合わせ数の増加や自社の認知度アップ、求人へ応募者を集めることなど間接的な収益化は良しとしており、マネタイズそのものをオウンドメディアから切り離すべきとの意見ではないようです。
ユーザー視点での見やすさチェックを忘れずオウンドメディアでのマネタイズを行うと、広告を苦手と感じる人も見やすいコンテンツになります。
オウンドメディアをマネタイズするメリット
オウンドメディアでマネタイズするメリットを改めて確認し、デメリットとあわせて検討しましょう。
自社にとってメリットの方が大きいか初めに見極めてから、具体的な施策を始めると確かです。
広告費用をまかなえる
広告費は商品の仕入や原材料などと違い、直接利益に変わるものではありません。
商売に必要な内容に投資すると十分な広告費の準備が難しい企業ほど、マネタイズしたオウンドメディアは適した宣伝手段です。
自社サイトで本格的に集客するには、Web広告への出稿やメディアへの広告出稿がありますが、高額な広告費がかかります。
その点オウンドメディアは自社に担当者を置き、地道に続ければ高い広告費を抑える役に立ちます。
潜在的なリードの獲得
自社サイトの訪問者データを集めると、リードや潜在的なリードの獲得につながります。
自社のオウンドメディアに対して興味のある層を把握でき、その人々が求める情報を継続して提供すると、将来の顧客になってくれる可能性があります。
一度オウンドメディアを訪れただけのユーザーはまだリードでも潜在リードでもありません。
くり返し訪問してサイト内を回遊するようになると、リードに変化しマネタイズにつながる可能性が上がります。
ユーザーが何度もチェックしたくなるサイト内容へ、定期的に更新し続けることが必要です。
ブランディングが同時にできる
オウンドメディアの定期的な更新を続けると、内容が充実し自社ブランドらしさが現れたコンテンツになります。
コンテンツのファンから製品やサービスのファンになり、新たな顧客やリピーターになってもらえるケースも十分あるでしょう。
もとからブランドのファンでオウンドメディアを訪れた顧客も、くり返し利用したくなるような魅力的な情報発信の場ができあがります。
オウンドメディアをマネタイズするデメリット
オウンドメディアでのマネタイズは、商品やサービスをつくり販売する流れとは異なります。
やり方次第ではデメリットのみ目立つ場合もあり、オウンドメディアに合う方法でマネタイズしましょう。
準備・成果が出るまでの時間が必要
オウンドメディアが公開できればすぐに成果が出るとは限りません。
それ以前にマネタイズの効果が上がるよう準備をするには、公開前に長い時間が必要です。
自社で担当者を置き任せたとしても、専門的な知識がなければイチから学ぶことになるため、形になるまで時間がかかってしまいます。
多くの手間と時間をかけてできあがったオウンドメディアを続けても、マネタイズの成果があがらず広告費をまかなうどころか赤字になる可能性もあります。
コストがかかる
オウンドメディア専任の担当者をつけると人件費がかかります。
また既に在籍するスタッフへ担当を兼任させるとすれば、それまでの作業に支障をきたし残業が増え、人件費が増す可能性があります。
SEO対策やマーケティングなど、あらゆる方面の知識を持つスタッフがいなければ、学習にかけるコストも必要です。
オウンドメディアの作成と運用をコンテンツ制作会社などへ外注する方法もありますが、もちろんコストはかかります。
しかしコストをかけただけ、マネタイズしたオウンドメディアから収益が上がるとは言い切れません。
運営には知識が不可欠
マネタイズを目指したオウンドメディア運営には、コンテンツ運営の知識が不可欠で最新の情報を学び続ける必要があります。
知識のない人材を採用し勉強から始めてもらうと、本人も企業側も苦労が多くなります。
中途半端な知識で運営するとリードや潜在リードの獲得ができず、既存の顧客からの信用を失うかもしれません。
十分な知識を得ながらオウンドメディアをマネタイズし、運営しましょう。
オウンドメディアでマネタイズする方法
オウンドメディアでマネタイズする方法はさまざまですが、自社のコンテンツに合った方法をとりましょう。
扱う内容によってマネタイズすると印象や信頼の低下を招く可能性があるためです。
マネタイズの方法を自社コンテンツと照らし合わせ、最適な方法を選び活用してください。
直接的なマネタイズ
オウンドメディアの主な目的は、サイトからの直接の収益よりも、自社のリードやそれ以前の段階の顧客を増やすことです。
マネタイズして直接的な収益を得る方法は広告費の節約に役立ちますが、ユーザーが不快に感じない程度で上手に行いましょう。
サイト内に広告枠設置
自社ホームページやブログなどに広告枠を設置し、販売して収益を得る方法です。
検索サイトなどで見かける、例えば正方形などの目立つ位置にある広告は、出稿依頼を受けて出しています。
自社のオウンドメディアが既にPV数が多い場合、収益を期待できます。
まだ開設したばかりのサイトやPV数の少ないコンテンツは見られない可能性が高く、広告出稿を募っても集まりにくいでしょう。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告は、アフィリエイトサービスプロバイダー、略してASPを通して広告を載せるマネタイズ方法です。
ASPには紹介して欲しい商品やサービスを業者が情報を載せており、その中からオウンドメディアに載せたい広告を選んで契約後、掲載します。
ASPごとに特徴があり、さまざまな商品やサービスを扱っています。
自社オウンドメディアに合う商品を探して契約し、広告を掲載しましょう。
オウンドメディアを訪問するユーザーは広告のチェックが目的ではないため、アフィリエイト広告は控えめにした方が評価を下げにくいです。
Googleのアドセンス広告
自社サイトやブログなどへGoogleアドセンス広告をはり、クリックされると収益が入る方法です。
広告を載せるには、はりたいページのHTML内にコードを挿入するだけで、どの商品やサービスを紹介するかは管理者側は選べません。
自動的に自社サイトに合った広告が表示されるため、担当者が掲載する広告選定を行う手間が省けます。
アドセンス広告を始めるにはGoogleに申請を出して審査を受け、許可をもらうことが必要です。
アフィリエイト広告などと比べると手続きがやや複雑で、利用スタートまでに時間がかかる方法です。
タイアップ広告
タイアップ広告は記事広告のことで、企業・商品・サービスの宣伝を目的に記事作成し、広告主から利益を受け取るやり方です。
他の記事の中に混ぜるため、コンテンツの訪問者は同じ記事と思って読んでもらえます。
記事の内容や雰囲気が自社オウンドメディアと大きく異なると、ユーザーから不審に思われ信用が下がる可能性もあります。
自社だけでなく広告主も閲覧数が低いと良い成果を期待できないため、違和感の少ない記事作成がポイントです。
インフィード広告
例えばブログで記事一覧を表示したとき、その間に自然な形で表示できる広告がインフィード広告です。
同じスタイルで広告表示が可能なため、ユーザーは記事の一部と思い読んでくれる可能性が高くなります。
広告の質が低いと周りの記事となじまず、訪問者が違和感や嫌悪感を抱くかもしれません。
オウンドメディアでユーザーの信頼は重要なため、不自然ではない方法での広告表示をしましょう。
間接的なマネタイズ
オウンドメディアは自社のファン増加が目的で、将来的な顧客となり売上に貢献してくれる存在に育てます。
時間をかけてオウンドメディアとリード、それ以前の段階のリードを育てる間接的なマネタイズは長期的な利益を期待できます。
自社商品・サービスへの誘導
直接的なマネタイズにも近い方法ですが、オウンドメディアに自社製品やサービスを購入できる窓口を設置しておき、コンテンツの情報から気に入ってくれたユーザーが購入に進めるようにします。
コンテンツの内容が自社製品・サービスと関連があり、訪問者が悩み解決に役立ちそうと判断すると購入へつながります。
無理に製品やサービスへつなげると広告性を感じ、訪問者は嫌がるため全ての記事に自社商品・サービスへの宣伝をつけず、関連のあるものだけにしましょう。
問い合わせ窓口の設置
ユーザーからの問い合わせ増加は売上アップのチャンスを期待できます。
問い合わせに誠実な回答をし、信用性が高まるとそのユーザーは購入へつながりやすいです。
問い合わせ内容と回答をオウンドメディアへ掲載すると、きちんとした対応を見た訪問者からも信頼が得られ、顧客になる可能性があります。
問い合わせフォームをオウンドメディアに設置すると、ユーザーは質問や意見を出しやすいため、目につく場所へバナーなどを設置しましょう。
コンテンツによって、冒頭・記事の途中・最後のどこへバナーを入れると効果的かが変わります。
オウンドメディアの訪問者の動向解析結果を参考に、適した場所へ問い合わせフォームをつけましょう。
見込み顧客を得る・育てる
オウンドメディアを訪れたリードについての情報を得られると、そのユーザーにとって有益な情報を掲載し続けて顧客へ育て、収益につなげるやり方があります。
例えば無料ダウンロードして読める資料やメールマガジンへの登録に、氏名・会社名・メールアドレスなどの情報を入力してもらい、収集します。
中でもメールマガジンは見込み顧客と接点を持つチャンスです。
登録者が求める情報を定期的に提供しつつ、自社製品・サービスの利用を検討してもらえるよう導きましょう。
顧客からの知人紹介
既存の顧客が知り合いを紹介し、自社の顧客になるケースがあります。
新規訪問者からの問い合わせより、顧客知人からの問い合わせの方が受注に至る可能性は高いです。
営業や宣伝にかける費用を減らせるため、オウンドメディアで自社の強みや実績をわかりやすく紹介し、問い合わせ窓口を設置しておきましょう。
営業につながる販促ツールにする
自社オウンドメディアが検索結果上位に表示されると、ユーザーとつながりやすくなります。
SNSでシェアされ拡散されることでも接点が増え、露出の機会が多くなるほど、オウンドメディアの認知度は高まります。
全く無名の状態からひとつひとつ営業をかけるには時間と費用がかかりますが、オウンドメディアで既に知られていると、営業の手間を減らすことが可能です。
オウンドメディアを営業に使える販促ツールにすることで費用を減らし、利益アップに役立てましょう。
自社の有料イベントへ誘導
オウンドメディアで集まったファンを対象に有料のイベントやセミナーを案内し、間接的に収益を得るやり方です。
お金をとって開催するほど充実した内容を提供できるかが重要です。
現在はオンライン開催の需要も高まっており、Zoomでのセミナーも増えています。
オンラインイベントの場合、場所代や交通費など多くの経費がかからず最低限の人件費程度ですむため、マネタイズに役立ちます。
セミナーやイベント内容がユーザーの期待より低いと信頼を失う可能性があるため、内容を十分検討し開催しましょう。
オウンドメディアのマネタイズ手順
オウンドメディアをマネタイズするには、適切な方法選びと手順が大切です。
自社の信頼に関わるため、ファンや訪問者が不信感を抱かないコンテンツづくりをします。オウンドメディアのマネタイズは今日行えば明日効果が出るわけではないため、手順を追って地道に続けましょう。
1.マネタイズに適した目的か確認する
オウンドメディアの目的によりマネタイズに適さない場合があります。
無理にマネタイズさせようとすると訪問者が離れ逆効果になるため注意しましょう。
たとえば、以下に取り上げるような目的の場合にはマネタイズに不向きです。
ただし、全く組み込めないわけではないため、どのように盛り込むと良いのかを紹介します。
見込み客の獲得
有料セミナーを扱うオウンドメディアで、リード獲得のために無料セミナーも用意があれば、初めての訪問者や興味を持ったばかりの見込み客は無料の方から申し込もうと考えます。
コンテンツ内に広告バナーがあり、セミナー申込窓口と見分けがつきにくい場合は申込にたどり着けない可能性があります。
直接広告をはり収益を得る形のマネタイズは、問い合わせや申込窓口からの集客を狙うタイプでは適さないでしょう。
さりげなくマネタイズする場合は、わかりやすく離す、広告の量をごく少なくするなどの対処をして載せます。
自社のブランディング
オウンドメディアは自社を知りファンになってもらうためのコンテンツで、ユーザーからの信頼が重要です。
自社と関係のない・関連性の薄い記事や広告が多いと、ブランドのファンは見たい情報が少ないと感じ評価を下げてしまいます。
マネタイズするには、自社製品・サービスへの申込や問い合わせ窓口をさりげなく案内する程度にしましょう。
あくまで情報提供を優先すると、間接的なマネタイズに役立ちます。
新卒・中途採用
採用に関するコンテンツの訪問者は、商品やサービスの購入の情報収集が目的ではなく、信頼できる企業かをチェックするために訪れます。
あまりに広告が多くマネタイズを優先した内容では不安になる訪問者もいるはずです。
さりげなくマネタイズするには、採用目的のページでは目立つ広告掲載はせず、採用に関する問い合わせ窓口を載せるまでにすると印象が良いです。
2.アクセス数・回遊率アップを目指す
マネタイズに適したコンテンツと判断した場合、サイトのアクセス数・回遊率上昇を目指しましょう。
アクセス数の多いサイトは広告枠を用意すると出稿者に喜ばれ、広告表示回数が増えるほど収益につながります。
サイト内回遊率は1訪問あたりのページビュー数ですが、多くのページを見ているほど、その訪問者はコンテンツに興味があり面白いと感じたといえます。
アクセス数とサイト内回遊率の両方を上げると、オウンドメディアの広告表示回数が増え、収益につながりやすくなります。
広告をできるだけ控えて掲載しても、アクセス数と回遊率がアップすれば自然と収益を得る可能性が上がるため、ユーザーが求める質の高いコンテンツを継続して用意するオウンドメディア運営がおすすめです。
3.ファンを増やしリピート率を上げる
くり返し訪問するユーザーはファンになり、定期的に更新するコンテンツを見るためにリピートします。
ファンは新規訪問者よりも購入のハードルが低く、新商品・サービスの継続的な購入を期待できるため、ファンの獲得がマネタイズにつながります。
ファンが増えリピート率が上がるほどオウンドメディアが露出する機会は増え、マネタイズに役立ちます。
そしてファンはSNSを通じて、コンテンツに良い評価をつけ拡散してくれるでしょう。
SNSを見た新規見込み客が訪れ、期待以上のメリットがあると感じればファンになりリピーターになる可能性があります。
難しければプロに相談する方法も
社内にオウンドメディアの作成・運営をできるスタッフがいなければ、魅力的なコンテンツをすぐに準備することは難しいです。
適切なオウンドメディアを用意しマネタイズするためには、プロの力を借りる方法もあります。
コンサルティング会社やホームページ制作会社へ相談する場合、これまでの事例や実績を参考に選定しましょう。
ホームページに掲載がある企業から検討するとわかりやすく、その中に自社と同業種での実績がある、つくって欲しいコンテンツの制作事例が載っているかを確かめます。
いくつかの会社ホームページを閲覧し、マネタイズしたいオウンドメディアの形がまとまってきたら、興味を持った会社へ問い合わせし相談しましょう。
オウンドメディアは適切な方法でマネタイズしよう
オウンドメディアは自社のファンを形成するために、時間をかけてつくるコンテンツです。
これからつくる場合、目的をはっきりさせて適切な方法でマネタイズしましょう。
初期の準備と作成が適切でない場合、なかなかアクセス数とサイト内回遊率が上がらず、早い段階でコンテンツを閉じるケースもあります。
まずはつくりたいオウンドメディアの目的を決めてアクセス数と回遊率アップを目指します。
ある程度コンテンツが育ったところで、直接的または間接的なマネタイズを行うと収益が上がりやすく広告費をまかなうなどのメリットが得られるはずです。
当社では、SEOに強いホームページ制作ツールを提供しております。
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「世界中のコミュニケーションをクラウドで最適に」することをミッションとして掲げ、2000社以上の法人向けのデジタルコミュニケーションとデジタルマーケティング領域のクラウドサービスの開発提供を行う防災先進県静岡の企業。1977年創業後、インターネット黎明期の1998年にドメイン取得し中堅大手企業向けにインターネットビジネスを拡大。”人と人とのコミュニケーションをデザインする”ためのテクノロジーを通じて、安心安全で快適な『心地良い』ソリューションを提供している。
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