デジタルマーケティングとWEBマーケティングの違いとは
2021/10/27
ここでは、WEBサイト制作におけるデジタルマーケティングとWEBマーケティングのそれぞれの意味、どのようなシーンで利用する言葉なのかや、それぞれの違いや特徴を紹介していきます。
これからWEBサイトを制作しようと考えている方はそれぞれの言葉の意味や特徴を把握しておき、制作の際に役立てられるようにしておきましょう。
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デジタルマーケティングとWEBマーケティングの違い
近年デジタルマーケティングという言葉はさまざまなシーンで聞くようになりました。
しかし、実際にどのような意味があるのか、WEBマーケティングとは何が違うのかはっきりしないという方は多いです。
まずはそれぞれの定義を説明して、どのような違いがあるかを紹介していきます。
デジタルマーケティングとは?
デジタルマーケティングは、一般的にオンライン上にあるあらゆるツールを用いておこなわれるマーケティング手法のことを言います。
Eメールやオンライン広告などのツールが主流で、顧客情報を元に適切にツールを活用してマーケティングがおこなわれます。
また、オフライン上の情報をオンラインに移行することによって、さらに効率的にマーケティングをおこなう試みも普及しています。
WEBマーケティングとは?
WEBマーケティングは、企業のWEBサイトを主軸に集客をしていく手法のことです。
自社のWEBサイトに集客するために、広告にサイトのURLを掲載したり、リンクを張り付けたりすることが目的です。
最終的にはWEBサイトにある自社製品を購入してもらうのが目的となり、そのための販売活動がWEBマーケティングであると認識しましょう。
それぞれの違い
デジタルマーケティングとWEBマーケティングは、オンライン上で販売活動をするという点では同じで、混同されがちです。
違いとして、意味の広さがあります。
どちらもオンライン上で完結しますが、WEBマーケティングはあくまでWEBにおける集客の方法です。
それに対してデジタルマーケティングは、オンライン上のあらゆるツールにおける集客の方法を意味しています。
デジタルマーケティングの方が広い意味になっており、その中にWEBマーケティングが含まれていると認識しましょう。
歴史
インターネットが普及し、WEBが展開され出してから、それを活用して集客しようと生まれたのがWEBマーケティングです。
当時はまだスマートフォンがなく、パソコンでサイトを閲覧し、そこから商品の販売、購入がおこなわれていました。
そこからさらに時代が進み、スマートフォンやタブレットなど、あらゆるデバイスで気軽にインターネットが利用できるようになりました。
それに伴い多くの顧客のデータが取得できるようになり、サイトに限らず、様々なオンライン上のサービスでデータが活用されるようになっていきました。
WEBサイトだけでなく、さらに身近なオンラインサービスからでも集客ができると考えられ、そこから発展していったのがデジタルマーケティングです。
デジタルマーケティングの重要性
AI技術やオンラインサービスが年々進化している中で、デジタルマーケティングの重要性が高まっていると言われています。
具体的にどのような点で重要とされているのか紹介していきます。
手軽さと結果の早さ
従来のマーケティングは、顧客の行動履歴や、思考の分析にはとても時間がかかり、また正確に把握することがとても難しかったとされています。
しかし現在、スマートフォンが一般的に普及したことにより、多くの方がどの情報を見て、どういう行動を取っているのかが手軽に分析できるようになりました。
さらにその情報を元に、営業活動までもインターネット上で完結できるのがメリットです。
情報収集、営業活動、結果、分析、すべてにおいてデジタルで完結できるので、誰でも手軽に集客と営業ができるようになっています。
安価に利用できる
デジタルが普及する前の広告や宣伝というのは、主に紙媒体や、テレビCMが用いられていました。
紙媒体であれば印刷会社に、CMであればテレビ局やスポンサーに費用を払わなければならず、これが枠ごとに値段が決められていました。
そのため安易に始めるにしても結果が出なければかなりの損失を生むことになっていた過去があります。
一方デジタル上の広告では、値段はある程度自由に選べ、広告が顧客にクリックされた数だけ料金を支払う形式などもあります。
そのため必要な分だけ料金を支払えばよくなっており、無駄な支出を抑え、安価に広告が利用できるようになりました。
感染症によるデジタルの利用
新型コロナウィルス感染症が世界的に広まった結果、テレワークや時短営業など、人同士が対面で関わる機会が減っていきました。
その代わりに、インターネット上でのやり取りが増えており、スマートフォンやパソコンを利用する方が増加しています。
必然的にデジタル広告を見る方も増えているので、結果的に広告を利用すればその分顧客が増え、利益が増える見込みとなっています。
大きな企業でもサービスのデジタル化が進んでおり、人と対面で関わる機会が減った現代こそデジタルの活用が重要とされています。
また、感染症が収まったとしても、利便性や効率から考えて、デジタルの利用は存続されていくことが予想されます。
そのため、どこかのタイミングで必ずデジタルの利用をした方が事業も発展していく可能性が高いです。
なるべく早いタイミングでデジタル活用をしていきましょう。
注意点
デジタルマーケティングがなぜ今重要と言われているのか、その理由を紹介してきましたが、決して今までの集客方法を捨てなければならないというわけではありません。
むしろ今までの集客方法と同時にデジタル活用をおこない、効率的に集客をおこなっていくべきです。
幸いなことに、デジタル広告は安価なので、従来の集客と同時に展開しても大きな損失が生まれにくいというメリットがあります。
デジタルで結果が出た時は、そこからさらに広告費を増やしていくという戦略も取れます。
状況に応じて、適切な広告運用をおこなっていきましょう。
デジタルマーケティングの手法
ここからは、具体的にデジタルを活用するとして、どのような手法があるかについて紹介していきます。
無料で利用できるものなどもあるので、試しに使用してみるのもよいでしょう。
SNS運用
現在はTwitterやインスタグラムなど、多くの方がSNSを日常的に利用しています。
こうしたSNSを活用してマーケティングをおこなうことができます。
たとえば、自社のアカウントを作成して商品のPRをおこなうような投稿をすれば、SNS利用者がその投稿を見て、何かしらの反応をします。
その反応から、どのような商品が見られているのか、購入されたものの傾向などから、分析がおこなえます。
投稿自体は無料でおこなえますし、有料のサービスを活用することで多くの方の目に留めることも可能です。
最近ではSNS上で商品の口コミ情報を検索する方も増えているので、それらを分析してさらなる顧客を見つけることもできます。
SNS内でキーワードの検索をおこなうことで、ユーザーがどれくらいそのキーワードに興味を持っているのかを確認することもでき、分析の手段の一つとして活用できます。
何よりも基本無料というのが大きいので、迷ったときはデジタル活用をするのであればSNS運用にしましょう。
メールマガジン
インターネットが普及された頃から利用されている、歴史あるマーケティング手法です。
使い古された方法で、集客など見込めないと軽んじられがちですが、実際はそうではありません。
メールマガジンは今まで返事がなかった見込み顧客層へのアプローチとして有効になりますし、もしも連絡があった時にはそこから次のステップへと進める最初の一歩として活用できます。
また、よくあるテンプレートを使うのではなく、見込み顧客の名前を記載したり、少し気の利いた言葉を使うことによって、一人ひとりを大切にしていると感じてもらえ、反応率を上げることもできます。
メールを送るだけなので、こちらも無料で利用できるのが大きいです。
準顧客層など、商品の購入をおこなってくれそうな方がいるのであれば積極的に活用していきましょう。
動画
自宅で過ごす時間が増えた方が多く、家で動画を見て過ごすという方が急増しています。
この動画サービスもマーケティングに活用できます。
動画のメリットや、文字や画像だけでなく、声や人の姿を見せて説得力や安心感を持たせられることです。
商品の良さが直感的に伝えられ、顧客層の購入意欲を刺激させられます。
魅力のある動画にすれば、それだけ反応率も上がりますし、SNSで拡散してもらえる可能性も高くなるのが特徴です。
WEBサイト運用
デジタル上のマーケティングといえば、WEBサイト運用も欠かせないでしょう。
ただ単に自社商品の情報をサイトに記載するのではなく、SEOについて考えていく必要があります。
SEOというのは、顧客層がある品物について検索した時に、上位に表示されるシステムのことを言います。
このシステムを活用し、検索上位に自社のサイトをもっていくことをSEO実施と言います。
SEO実施をおこなっておくことによって、顧客層はある品物が欲しいときに検索したら最初に自社の製品を見ることになるので、購入率が格段に上がります。
迷ったらまずWEBサイトを作っておき、そこを主軸にデジタル戦略を立てていくのもよいでしょう。
WEBサイトの制作は、当社のデジタルマーケティングプラットフォーム「FREE CODE(フリーコード)」をぜひご活用ください。
以下の記事にて、FREE CODEによるサイト制作方法を紹介していますので、合わせてご参考ください。
ブログ
ブログというと、個人の日記というイメージを持っている方も多いですが、企業でもブログの更新をおこなっているところは多いです。
商品の紹介をするだけでなく、社内の様子など、日常的な投稿もおこなうことによって、顧客層へ身近な存在であると認識してもらうこともできます。
たとえば、自社の製品を実際に使用してみた際の様子を画像付きで投稿すると、使用感もわかり、かつ社内の人間の人柄なども伝わってくるので、顧客層に親近感を与えつつ製品の良さが伝えられます。
ブログは集客だけでなく、既存客へのアプローチなどにも活用でき、適切な利用方法で運用することで効率的に結果を出すことができます。
デジタル広告
デジタル広告では、主にSNSや動画などに自社の広告を掲載することになります。
デジタル広告には複数の種類があり、ユーザーが検索した言葉に連動した広告を載せるリスティング広告や、複数のサイトに同時に広告が掲載できるアドネットワークなどがあります。
デジタル広告は安価な費用で結果が出しやすく、結果が出なかったとしても修正がしやすいのが大きなメリットです。
製品の購入か、自社の認知か、目的に応じて広告の種類を選んだり、場合によって複数の広告を同時に運用していくのがよいでしょう。
コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングとは、1つのコンテンツに特化して集客や販売をおこなっていく手法のことになります。
SNSや動画など、さまざまな手法を紹介しましたが、製品やサービスによってはそれらが有効活用できない場合もあります。
そういった時に、有効活用できる1つのコンテンツだけに注力することによって、そこに特化したマーケティングが可能になります。
この手法の良いところは、特化しているが故に、ブランド力やロイヤリティを 付加させることができるという点です。
顧客層は「このサービスだったらこの企業が一番安心できる」と感じやすくなり、ファンを増やしやすい手法となっています。
有効な手法を見つける
ここまで、さまざまなデジタルマーケティングの手法を紹介してきましたが、全てを活用すればよいというわけではありません。
商品やサービスの種類によっては有効的に活用しきれない場合もあるでしょう。
自社の製品やサービスと親和性が高い手法はどれになるのか、どのような顧客層をターゲットにしているのかを改めて考えていく必要があります。
無料で活用できるものもありますが、無料サービスは集客に時間がかかるという面ももっています。
すぐに結果が欲しいという方は、有料の手法を用いるのもよいでしょう。
デジタルマーケティングの戦略の立て方
ここからは、具体的にどのようにしてデジタル活用の戦略を立てていけばよいかを紹介していきます。
適切な戦略を立てることによって、効率的に結果を出していくことができるので、参考にしてください。
どこまでデジタル化するのか
ここまで解説してきましたが、根本的にどこまでデジタル化するのかは考えておいた方がよいでしょう。
たとえば、今まで紙媒体でダイレクトメールを送っており、それがあたたかさと感じてもらえ、既存顧客存続の要因になっていたのに、デジタル化してEメールになったことで既存顧客が減ってしまうという事例があります。
このように、とりあえずデジタル化してしまうと、思ったよりも成果が出ないという事態もありえます。
最も恐ろしいのが、有効活用すればメリットの多いデジタルに対して、顧客が不信感を抱いてしまうことです。
アナログのおかげで成果が出ている部分はそのままに、効率化したい部分だけをデジタル化していきましょう。
各手法をつなげる
デジタルマーケティングの強みは、各デジタルサービス同士をつなげられる点にあります。
たとえば、TwitterやインスタグラムでSNS運用をおこない、そこから自社のWEBサイトに流入してもらったり、動画サービスに広告を掲載し、自社サイトに誘導したりです。
最終的なゴール地点はどこかを確認し、そのゴールにユーザーが向かうためにはどの手法を使えばいいかを考えていく作業になります。
各手法をつなげてみて、あまり成果が出ていない手法は見直しをおこなったり、一時的にそれだけ使わないという選択をすることで効率的なユーザー流入が期待できます。
必要ツールの確認
ただ手法を用いるだけではなく、ユーザーの行動を分析するためのツールが必要になってきます。
どの時間帯に、どのような人が反応したのかを把握していく必要がありますが、それらも自動でおこなってくれるツールが昨今は増えています。
それだけでなく、反応があったユーザーに対してアプローチを促してくれるAIが導入されているツールもあるので、どのツールが有効か検索しながら利用していきましょう。
カスタマージャーニー
カスタマージャーニーとは、ユーザーが自社の商品やサービスを購入、利用するまでの過程のことを言います。
ユーザーがどのように自社のことを知り、製品やサービスに興味を持ち、購入してくれるのかを具体的に考え、可視化しておくことによって、どの手法が有効なのかを考えやすくなります。
たとえば、ターゲットとなるユーザーが若いのであれば、インスタグラムを活用することで若年層ユーザーが自社を認知してくれやすくなるかもしれません。
このように、想定している顧客と、その顧客が多いデジタル媒体を活用して、効率的にマーケティングをおこなっていくためにも、カスタマージャーニーの可視化は必須と言えます。
また、カスタマージャーニーで顧客層の思考や行動原理を分析することによって、今までにない視野を持ち、新たな商品やサービスの考案、新たな顧客層へのアプローチもできるようになります。
KPIの設定
もちろん、ただデジタル化をおこない、ツールを使えばいいというわけではありません。
KPIを決めていく必要があります。
KPIとは、具体的にいつまでにどれだけの成果が得られていればよいか、ゴールとなる指標のことです。
できるだけ具体的なゴールを設定して、それを達成するために行動の逆算をおこなっていきます。
一定期間のKPIを決めて、期間が過ぎたらそれが達成できたかを確認、達成か未達成かによってまた新たにKPIを設定、戦略を練っていく、というPDCAを回していくことになります。
いきなり全てに挑戦しようとしない
基本的な戦略を紹介してきましたが、注意しなければならない点として、初めから全ての実現は難しいということ点があります。
1日は24時間しかありませんし、効率を上げようと人手を増やすと費用がかさんでしまいます。
やりたいことや、目標を立てるとそれの実現のためになんとしてでも行動をしたくなるものです。
確かにその気持ちは大事ですが、これから戦略を立てて、いざ実践してみようという時に、全てが実現できるわけではありません。
実際に広告を運用してみても、なかなか集客が見込めないかもしれませんし、動画を作成してもあまり見てもらえないかもしれません。
まずは試行錯誤し、失敗したら修正をおこない、再度挑戦する。
こうしたトライ&エラーの精神を持って少しずつ実現していくのが現実的です。
自身の予算状況によっても使える手法は限られてきますので、できるだけローリスクな方法から始めていき、利益が出始めたら新たに手法を増やしていくというのもよいでしょう。
KPIの更新を忘れない
よくやってしまいがちなミスとして、KPIの更新忘れがあります。
もともと実現するためのゴールを設定し、それの為に逆算して行動していくことになるかと思いますが、KPIのことを忘れてマーケティングを続けてしまう方もいます。
設定したゴール地点を見失ってしまうと、立てた戦略も無駄になってしまいますし、損失が生まれるリスクも大きくなっていきます。
一定期間ごとに、必ずKPIの確認をおこない、更新していきましょう。
また、目標を達成できたからといって、次回から無茶な目標を立てないように注意しましょう。
今回は達成できたのであれば、次回はさらに大きな目標が達成できるはず、とすぐに断定してしまうのは早計です。
なぜ目標を達成できたのか、その要因まで分析しつつ、次回もその要因が存続しているかなども考えたうえで次の目標を設定する必要があります。
目標が間違っていると、戦略も間違ってしまい、結果的に損失が生まれる可能性も出てきます。
慎重な目標設定を心がけましょう。
デジタルマーケティングを自社で始めよう
「世界中のコミュニケーションをクラウドで最適に」することをミッションとして掲げ、2000社以上の法人向けのデジタルコミュニケーションとデジタルマーケティング領域のクラウドサービスの開発提供を行う防災先進県静岡の企業。1977年創業後、インターネット黎明期の1998年にドメイン取得し中堅大手企業向けにインターネットビジネスを拡大。”人と人とのコミュニケーションをデザインする”ためのテクノロジーを通じて、安心安全で快適な『心地良い』ソリューションを提供している。
- 事業内容
- デジタルマーケティング支援
デジタルコミュニケーションプラットフォーム開発提供 - 認定資格
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