CMSシェアを大きく占めるツールは?理由と選び方について解説
2021/10/06
現在提供されているCMSの中で、とくに有名なツールと言えばWordPressでしょう。
自社サイトをWordPressで作成しているという企業も多いかもしれません。
しかし実は、CMSはWordPress以外にも非常に多くの種類が存在します。
この記事では、CMSシェアランキングとして10のCMSを紹介します。
もしかしたら、WordPress以外で自社に合ったツールが見つかるかもしれませんので、ぜひ参考にしてみてください。
index
WEBマーケティングに欠かせないCMS
CMS(Content Management System)は、企業のWebサイトを簡単に作成でき、管理やコンテンツの更新もブラウザで可能にしてくれるコンテンツ管理システムです。
従来のWebサイトはHTMLなどコーディングの専門知識が求められ、簡単にWebサイトを作成することも、更新することもできませんでした。
そのため、更新されないままのWebサイトも数多くありました。
しかし、CMSが利用され始めると、作成も更新も簡単にできるようになり、専門知識のない担当者でも運用しやすくなりました。
マーケティングにおいて、企業の商品やサービス情報、またユーザーの獲得のための情報発信はタイムリーで幅広く行うことが重要です。
そのためには、Webサイト制作に関する専門的知識や技術がなくても、簡単に作成・更新できることが求められます。
それを可能にするのが、CMSです。
今や、CMSはマーケティングには欠かせないシステムとなっています。
CMSシェアランキングトップ10
現在では、CMSを導入するケースは多く、需要に伴い数多くのCMSが存在します。
CMSの数は膨大で、1000近いツールが世界中にあると言われています。
数多くあるCMSツールの世界シェアのトップ10は次の通りです。
- WordPress(42.6%)
- None(34.7%)
- Shopify(4.0%)
- Joomla(1.9%)
- Wix(1.7%)
- Squarespace(1.7%)
- Drupal(1.4%)
- Bitrix(1.0%)
- Blogger(0.9%)
- Magento(0.7%)
(W3Techs Web Technology Surveys調べ)
上記は、Q-Successが発表した2021年9月のwebサイト向けCMSのシェアに関する情報です。
Q-Successはソフトウェア品質管理コンサルティングやインターネット関連のサービスを手掛ける会社で、さまざまな統計データを出しています。
データからは、CMSを使っているWebサイトのうち、ダントツでシェアを占めているのはWordPressであることがわかります。
数多くあるCMSの中でシェアを占めるトップ5について特徴やメリットを解説します。
圧倒的なCMSシェアを占めるWordPress
世界的に圧倒的なシェアを占めるWordPressは、オープンソース型のツールです。
基本的に無料で、ダウンロードすれば誰でもすぐに利用できる手軽さがメリットの一つです。
デザインプレートが豊富で好みのデザインに仕上げられるのも魅力。
データベースの管理も自動ででき、専門知識がなくてもWebサイトの更新が簡単です。
プラグインを利用すれば、簡単にカスタマイズできるのも人気の理由でしょう。
使用している人も多いため、知りたい情報を得やすいのもメリットの一つです。
トラブルが生じたり、使い方がわからなかったりする場合でも、ネットに情報が載っているので、すぐに解決できることが多いものです。
そういった点が使いやすさにつながっているのでしょう。
ただし、プラグインによっては相性が悪く、トラブルの原因になることも。
その点では専門知識が求められます。
また、システム構造が同じなので、サイバー攻撃などを受けやすくセキュリティを強化する必要があります。
なお、アドテクニカではCMS「FREE CODE(フリーコード)」を提供しています。
WordPress等との比較表もありますので、以下のページもご参考ください。
シェアを増やし続けるShopify
近年、シェアを増やしているCMSの一つが Shopifyです。
ShopifyはECサイトのプラットフォームとして世界中で多くのストアに利用されているCMSです。
Amazonキラーなどとも呼ばれるほど、人気が高まり注目を浴びています。
Shopifyテーマと呼ばれる独自のテンプレートを使えば、オシャレでオリジナル性の高いストア形成が可能です。
アプリをダウンロードすることで、さまざまな機能を追加できるのが特徴です。
ストアの規模によってプランを選ぶことができ、ほとんど月額利用料だけでECサイトを運用できます。
ネットショップに欠かせない決済手段も豊富で、多言語・通貨にも対応しています。
越境ECに取り組みやすいのも人気の理由でしょう。
SNS連携も簡単で販売チャネルを増やしやすく、集客しやすいのもメリットです。
ただし、カナダ生まれのShopifyは基本的にはマニュアルやアプリが英語で、日本語対応がされていないことが少なくありません。
サポート体制も十分ではない点が不便な点と言えるでしょう。
また、アプリには有料が多く、さまざまな機能を搭載するとコストがかかってしまうこともあります。
なお、アドテクニカではECサイトソフト「ACCESS-SHOP」を提供しています。
簡単操作で使いやすさに定評があります。
以下ページにて導入事例も紹介しているので、ぜひご参考ください。
さまざまな機能が多いJoomla!
最初からさまざまな機能が搭載されているのが、Joomla!のメリットです。
プラグインなどを追加しなくても、記事作成やメールフォーム作成、ポータルサイト運営機能など、豊富な機能が搭載されています。
2005年にリリースされてから細かなアップデートがなされ、多機能で使いやすいツールとなっています。
エンジニアの中でも人気のJoomla!はビジネスサイトの運営にも向いているCMSと言われ、政府関連サイトや教育機関などのサイトで用いられています。
エクステンションを利用することで、専門知識がなくてもより高機能なサイトが構築可能です。
世界中のデザイナーがテンプレートを作成し、オシャレで個性的なデザインプレートを選べるのも魅力でしょう。
操作は難しくないものの、機能が豊富なので初心者だと慣れるまで難しさを感じる可能性もあります。
拡張モジュールで高機能なサイト作成ができるDrupal
Drupalとは、基本的なコアモジュールに標準的な機能が搭載され、拡張モジュールによって機能を増やしていく仕組みです。
拡張モジュールが30,000本以上あり、Google Analyticsの設定やSNSの連携、バックアップ機能などを追加することができます。
モアモジュールには意図しない変更ができないよう設定されているので、機能拡張が原因で不具合が発生するといったトラブルはほとんどありません。
日本でのシェアは低く、情報量も多くはありません。
拡張モジュールは有料も多く、コストがかかりすぎてしまう可能性もあります。
デザイン性の高さが魅力のWix
世界190ヵ国以上のユーザーに使用されているCMSで、デザイン性の高さが魅力のCMSです。
専門的な知識やスキルがなくてもデザイン性の高いサイト構築が可能です。
画面の指示に従って操作すれば、ホームページ作成も簡単です。
ドラッグアンドドロップだけでデザインができるものもあり、初心者にとっても使いやすいでしょう。
テンプレートの数も700種類以上あり、無料で使用できます。
プレミアム会員になれば、ビジネスに役立つ機能が増えると同時に、プレミアム優先サポートが利用できます。
ただし、ネットショップの決済手段が少ないこと、また電話によるサポートがないなどサポート面で不自由さを感じることがあるでしょう。
日本におけるCMSシェア
2021年9月の時点での日本でのCMSシェアは次の通りです。
- WordPress(83.7%)
- Adobe Dreamweaver(2.3%)
- EC-CUBE(2.2%)
(W3Techs Web Technology Surveys調べ)
国内においてもWordPressのシェアは多く、ほとんどのサイトがWordPressを使用してつくられているといっても過言ではありません。
WordPressに次いでシェアを占めるAdobe Dreamweaverと、EC-CUBEとはどういったCMSでしょうか?
特徴やメリットについて解説します。
自由なデザインが可能なAdobe Dreamweaver
Adobe Dreamweaverは高度な機能が搭載され、機能やデザインもクオリティの高いサイト作成が可能です。
デザインや機能が決まっているテンプレートではなく、最初からデザインや機能を作り込んでいくので、オリジナル性の高いサイトができるでしょう。
Adobe Dreamweaverは、基本的にWeb制作の知識がある人向けです。
HTMLを使いこなせないと、利用が難しいでしょう。
SEO対策やスマホサイトの作成もHTMLやCSSを使い作成しなければなりません。
初心者は勉強が必要です。
EC-CUBE
ECサイトの構築に特化したオープンソース型のCMSです。
無料でインストールでき、手軽に使用できるのがメリットです。
基本機能が標準搭載され、追加で必要な機能はプラグインを使います。
プラグインを利用すれば、専門的な知識がなくても実装可能です。
ECサイトの構築に欠かせない決済機能も豊富です。
EC-CUBEの特徴は、開発コミュニティという、質問をしたり、相談をしたりできる交流できる場があることです。
さらに、サポートサイトやユーザーグループの勉強会など、サポート体制が充実しているのもメリットでしょう。
ただし、ユーザーが多くセキュリティ面に不安があることと、専門知識がないとプラグインなどを繰り返すことで、トラブルが生じる可能性がある点はデメリットです。
シェアだけで選んで大丈夫?適したCMSの選び方
シェアが多いということは、それだけ多くの企業や個人に選ばれ、使用されているということです。
当然、サイト構築をする際にはシェアの多いツールを使用した方がよいと考えるでしょう。
確かにシェアの多いツールを選ぶのは間違いではありません。
使用している人が多いのは、使いやすくメリットも多いということです。
さまざまな情報も得られるでしょう。
しかし、それだけで選ぶのは危険です。
適したCMSの選び方について解説します。
運用目的に合ったCMSを選ぶ
CMSにはそれぞれ特徴があり、運用目的に合ったものを選ぶことが必要です。
目的別にCMSを分けてみると、
- ポータルサイト特化型
- ブログシステム特化型
- コミュニティ特化型
- eコマース特化型
があります。
ブログ記事を毎日更新できる機能に特化したCMSが必要なのか、ECサイトを構築するのか、など運用目的に合ったCMSを選びましょう。
さらに、Webサイトの配信方法や適用する言語の範囲などもチェックしておきたい点です。
また、将来的にEC機能を搭載させたいなどの要望がある場合は、それができるかどうかも確認しましょう。
出来ない場合は、別のCMSに変更しなければなりません。
変更となれば手間や費用がかかることもあり、Webサイトの運用に悪影響を及ぼす場合もあります。
オープンソース型とパッケージ型の違い
世界でも国内でもシェアの多いWordPressはオープンソース型ですが、CMSにはパッケージ型やクラウド型もあります。
それぞれのメリットとデメリットを把握しておくことも必要です。
オープンソース型
オープンソース型はライセンスが必要なく、無料でインストールできるので手軽に使えるのがメリットです。
世界中に開発者がいて、さまざまな機能を利用できるのも魅力でしょう。
しかし、多くの人が使用することもあり、セキュリティ面の強化が必要とされています。
サポート機能などはないことが多く、トラブルなども自分で解決しなければなりません。
パッケージ型
一方のパッケージ型は自社のサーバーにインストールをして運用をします。
初期費用とライセンス料がかかりますが、導入サポートやアップデートのサポートなどをしてくれるので、その点は安心です。
クラウド型
クラウド型というベンダーが提供するサーバーを利用してサイトを運用するタイプもあります。
別途サーバーやソフトウェアを契約する必要がなく、サーバーの運用や管理はベンダーが行ってくれるのがメリットです。
コストも比較的リーズナブルであることが多いです。
なお、当社CMS「FREE CODE(フリーコード)」とWordPress等の比較表もありますので、以下のページもご参考ください。
運用に必要な機能がある
運用をするうえで必要な機能が標準搭載されているかを確認しましょう。
必要な機能がないと、プラグインなどで追加しなければなりません。
追加には費用がかかったり、相性の問題でトラブルが生じたりすることがあります。
また専門知識がないと追加が難しいことも。
必要な機能がしっかり搭載されていることで、無駄な費用をかけずにすむでしょう。
機能面は運用する人数やレベルに合っていることも重要です。
複数のスタッフで運用する場合は、編集権限の付与機能などがないと不便です。
さらに、コーディングの知識やスキルがある、もしくは初心者であるなど、スタッフのレベルに合ったツールを選びましょう。
Webサイトの規模に適したCMSを選ぶ
Webサイトの規模に適していることも重要です。
CMSには個人運用に適したものや中・大規模向けがあります。
多くのCMSは中小企業のコーポレートサイトなどに対応できますが、大規模サイトとなると注意が必要です。
ページや情報量が多くなれば、通信スピードが遅くなることがあり、スムーズな作業ができなくなります。
企業の規模や運用サイトの規模に合ったCMS選びをしましょう。
シェアの多いCMSを参考に適したツール選びをしよう
「世界中のコミュニケーションをクラウドで最適に」することをミッションとして掲げ、2000社以上の法人向けのデジタルコミュニケーションとデジタルマーケティング領域のクラウドサービスの開発提供を行う防災先進県静岡の企業。1977年創業後、インターネット黎明期の1998年にドメイン取得し中堅大手企業向けにインターネットビジネスを拡大。”人と人とのコミュニケーションをデザインする”ためのテクノロジーを通じて、安心安全で快適な『心地良い』ソリューションを提供している。
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